ゆがふ
兼城「空の青が 違うね やっぱり。 見事 見事。」
文也「そうですよね。」
(戸が開く)
兼城「いらっしゃい!」
文也「あ!」
奈々子「あら!」
兼城「こっち 座って。」
奈々子「へえ! 元気そうですね和也君。」
文也「うん。」
兼城「はい 天ぷら あがったよ。」
奈々子「どうしたの? 遥ちゃん。」
遥「どうして こんな笑顔が出来るの? この人は…。」
奈々子「遥ちゃん。」
和也の木
恵理「ダメだったかね。 東京へ 帰ろうか 和也。 お母さん そろそろ 帰らないと いけないかも。 遥さんと約束したしね。 失敗ばっかりさ お母さん。」
恵理「全然ダメである。 ごめんね こんな お母さんで。 ごめんね 和也。 東京に帰ったら 皆に 怒られるだろうねぇ。 さあ そろそろ 港に行こうか。 はい。」
恵理「何でもない 全然 何でもないから 大丈夫。」
和也「お母さん? お母さん? お母さん! どうしたの? お母さん! お母さん! どうしたの? お母さん! お母さん!」
こはぐら壮
ハナ「ん?」
静子「どうしました?」
和也の木
和也「どうしたの? お母さん!」
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