ゆがふ
友人1「うまい。」
恵里「え?」
友人1「ホント うまい。」
黒島「うまいだろ?」
友人2「おばぁの作ったのと同じ味さ。」
恵里「ホントですか~?」
黒島「だろ? だろ?」
恵里「ありがとうございます。」
一風館
恵里「ただいま。」
ブルウマウンテン
恵里「起こさない方が いいよねぇ。 (ため息)なんか 疲れたねぇ。(ため息)」
ダイニング
島田「こんな子 初めてだ…。 何なんだろうねぇ この子は?」
みづえ「そうねぇ まぁ しいて言えば…。 フフフフ。 生まれたままの赤ん坊。」
島田「赤ん坊?」
(2人の笑い声)
北栄総合病院
恵里は それからも 毎日のように 病院に 通ったのでございます。 まるで 吸い寄せらているかのように
看護婦「いいんですか。」
恵里「どうぞ。」
看護婦「頂きます。」
恵里「どうも こんにちは。」
聡子「また あんたか。 今日は 何?」
恵里「特に 聞く事 ないです。 もう。」
聡子「は?」
恵里「それなのに 何で 来て しまったんだろう 私…。」
聡子「は?」
恵里「何ででしょう?」
聡子「知らないわよ まったく。 あ! たっ君 退院ねぇ。 おめでとう よかったわねぇ。」
いい笑顔でした。 元気になって 退院していく人の笑顔。
それを送る 看護婦さんたちの笑顔 恵里は その笑顔を見たのです
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