小浜節
勝子「いい所ですよね 本当に 小浜は。」
ハナ「本当にねぇ でも それだけじゃ ダメであるよ。」
勝子「ええ。」
夜
文也「持ってきたよ はい。」
和也「なあ 文也 恵里…。」
恵里「何?」
和也「お前たちさ いつか 結婚しろよ。」
文也「は? 何 言ってんの? 兄貴。」
和也「そうなれば いいなあ。 うん 絶対 それがいい。 そうしろよ。」
文也「冗談やめろって。」
和也「冗談じゃないよ! 本気だよ。 俺のお願いだ。 なあ 恵里…。」
恵里「私は… OKさぁ。」
和也「文也は どうなんだ?」
文也「『どうなんだよ』って。」
和也「嫌なのか?」
文也「そんな嫌ってことは ないけど…。」
和也「よし! じゃ 決まりだな。 約束だぞ。」
恵里「あい。」
ハナ「おめでとうねぇ。」
恵達「何が? 何が おめでとう?」
恵里「低学年には 分からん。:
恵達「なんでよ。」
和也「よかった。」
ハナ「将来が 決まったから そろそろ帰ろうねぇ。」
和也「楽しかったなあ… 楽しかった。」
恵里「うん また 来ようね。」
和也「そうだな… また 来よう。」
きっと 和也君は お別れが 近いのを感じていたのでしょう。 そして その時は すぐそばまで 来ていたのでした
登校
恵里「おはよう 宮良のおばぁ!」
宮良のおばぁ「おはようねぇ。 2人は いつも 仲がいいねぇ。」
恵里「うん 結婚するさ 私たち。」
文也「よせよ。」
宮良のおばぁ「はい ジョートー おめでとう。」
恵里「はい ありがとう。 じゃ 行ってくるねぇ。」
恵里「何してるの? 文也君 遅れるよ。」
文也「分かってるよ。」
こはぐら壮
恵文「この家は おばぁよりも 年とってますからね。」
勝子「文ちゃん そろそろでしょ?」
恵文「お父さん 迎えに 港へ行こう。」
静子「お願いします。」
和也が倒れる
静子「和也! 和也! しっかりして。 あ すみません お医者さん お願いします!」