2001年4月7日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】6話のネタバレです。
現在は(2020年7月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
命のはかなさと大切さを知った恵里と文也…。心を通わせたふたりは、「和也の木」と名づけたガジュマルを植えます。そして、「いつか結婚しよう」と約束します。とうとう、文也が東京に帰る日がきました。恵里は文也に手作りのミンサー織りのお守りを渡し、文也からきれいなスーパーボールをもらいます。文也を乗せて港を離れていく船を、恵里は泣きながら追いかけていき、「大きくなったら、結婚しようね」と叫ぶのでした。
6話ネタバレ
連続テレビ小説 ちゅらさん 第6回 美(ちゅ)ら海の約束
和也君が亡くなり 何日か たちました
恵里「これは和也君の木さ。 ここなら 海が よく見えるね。 早く 大きくならないかな。 文也君? あの そうそう 恵達なんだけどさ。」
文也「恵達が どうしたの?」
恵里「え?」
文也「何だよ 言えよ。」
恵里「恵達さ 小学校の入学式の前に 散髪したの バリカンで…。 そしたら お父さんが間違えて まゆ毛 そってしまってさ。 お母さんが お化粧道具で まゆ毛 描いてあげようとしたわけ。」
恵里「そしたら 恵達 『女の子みたいで嫌だ』 って 泣いて…。 おばぁが 『これで描け』って 墨で描いたんだよ。」
文也「うわ。」
恵里「そしたら それ 太い筆で 極太さ。 だから入学式の写真の恵達 目より まゆ毛の方が 大きい。 それも 左の方だけ。」
文也「兄貴とさ…。」
恵里「え?」
文也「兄貴と一緒に 何かした思い出 全然なかったんだ。 東京の頃…。 だから ここで いっぱい出来て よかった。」
恵里「うん…。」
こはぐら壮
静子「いろいろと お世話になりました。」
伸生「ありがとうございました。」
勝子「いえ そんな。」
静子「来てよかったんだと思います。 いい所ですよね この島は。」
勝子「ぜひ また いらして下さい。」
静子「確かに ここは いい所ですけど 私は一生 来る事は ないと思います。 思い出は つらすぎますから。 この島の…。」
勝子「そうですか。」
静子「ごめんなさい。」
恵里と文也
文也「恵里…。」
恵里「え?」
文也「俺… 明日 東京に帰るんだ。」
恵里「そうだね。」
文也「なんだよ やめろよ ブス。 結婚してやらねえぞ。」
恵里「やだ!」
こはぐら壮
勝子「恵里 文也君達 東京に帰るの…。」
恵里「うん…。」
勝子「分かるよね… そうしないと いけないって事…。」
うなずく恵里
勝子「お別れを 悲しくするのは よそうね。 文也君も 恵里の泣いた顔より 笑った顔の方が 好きだと思うよ。」
うなずく恵里
勝子「うん…。 今のうちに 泣いておこうね。」
その夜お守りを作る恵里だった