家に向かう道中躓く恵里
恵里「あっ!」
文也「大丈夫?」
恵里「ヤダ… ヤダ…。 ヤダ… ヤダ…。」
和也「お前たちさ いつか 結婚しろよ 約束だぞ」
和也「楽しかったなぁ。 また 来よう」
保護していた鳥が飛んでいく
静子「文也…。」
恵里「和也君…。 和也君…。 何で? ねぇ 何で?」
恵里「ねぇ 何で? おばぁ! 何で?」
海
恵里「おばぁ?」
ハナ「何?」
恵里「八重山の太陽も インチキだね。 結局 和也君 治せなかったさぁ。 インチキさぁ 嫌いさぁ。」
ハナ「『命(ぬち)どぅ宝』」
恵里「何?」
ハナ「沖縄の言葉さぁ 何よりも 人の命が1番 大切という事さ。」
文也「でも 兄貴は 死んじゃったじゃないか…。」
ハナ「でも おばぁは 思うさぁ。 子供が命を落とす事ほど この世の中で悲しい事はないさ。 でもね 和也君みたいな子は 多分 神様に選ばれたんだねぇ。」
ハナ「この世界で生きている人に 『命どぅ宝』… 命が 1番大切と いう事を 忘れさせないためにさ。 おばぁは… そう思っているさ。」
そして もう1つの別れの時が 迫っていました