翌朝 恵里と文也
恵里「手を前に出して。 目 つぶって…。 はい。」
恵里「お守りさ。 ここが 5つで」
お守りを裏返す
恵里「ここが4つにになってるでしょ。『みんさ~織り』っていうんだ」
文也「あ! じゃ 俺も…。 きらきら光る スーバーボールさ。」
恵里「ありがとう きれいだね。 大切にするから。」
文也「うん。」
恵里「その みんさ~織りのさ 5つと 4つの意味 知ってる?」
文也「知らない どういう意味?」
恵里「ふ~ん 教えてあげない。」
文也「なんで? 教えろよ…。」
恵里「いや。」
文也「なんでだよ!」
恵里「いやだ。」
文也「変なやつ。 恵里って本当 変。」
恵里「そう?」
文也「ああ 東京には いないね 恵里 みたいなやつ。」
恵文「そろそろだよ!」
恵里「うん…。」
文也「教えろって なあ!」
恵里「いやだ。」
文也「なんだよ それ!]
お見送り
伸生「本当に ありがとうございました。」
恵文「皆さん お元気で。」
静子「はい。 さようなら。 恵里ちゃん いろいろと ありがとうね。」
文也「じゃあな。」
恵里「うん。 バイバイ!」
文也「バイバイ!」
恵文「♬『私が あなたに ほれたのは ちょうど 19の春でした いまさら 離縁と言うならば もとの19に しておくれ』」
走り出す恵里
恵里「文也君!」
恵文「あ~あ! 初恋かね?」
恵里「文也君! みんさ~織りのさ 5つと4つはね」
文也「恵里!」
恵里「5つと4つはね 『いつの世までも一緒に!』っていう意味さ! 結婚しようね! いつか 大人になったら! 必ず 結婚しようね!」
恵里「和也君との約束だから! 文也君との約束だからさ! 文也君!」
文也「恵里!」
恵里「文也君!」
文也「恵里!」
恵里「結婚しようね! 文也君! 結婚しようね! バイバイ!」