古波蔵家
勝子「そうかぁ… 文也君は それで お医者様になろうと思ったの? そう…。」
一風館
容子「ああ 酔っぱらった!」
真理亜「飲みすぎなのよ 全く!」
容子「あんた 酔わなすぎなのよ つまんないなぁ。」
真理亜「しょうがないでしょ。 あ?」
容子「何?」
恵里「(すすり泣き)」
容子「あら~ また 何かあったのかな。」
真理亜「さあ あったんでしょ。」
容子「なんか 入りづらいねぇ。」
真理亜「そうね…。」
古波蔵家
ハナ「恵里も まだ 子供だねぇ 20歳過ぎて 親に電話して 泣いたりしないさ 普通は。」
恵文「そうだねぇ。」
勝子「そうですね。」
恵文「いい子さ 本当に。」
勝子「ええ。」
恵文「あんないい子が 何で失恋する訳? え?」
ハナ「さあ! ついに 来たかねぇ おばぁの出番が…。」
恵文「え?」
勝子「おかあさん?」
ハナ「お待ちどおさまでした。」
一風館
真理亜「わっ!」
容子「あ 痛っ!」
恵里「何やってるんですか? こんなとこで。」
容子「あれ?」
真理亜「何がって あんたが…。」
恵里「あ 今 意地悪な事 言わない方が いいですよ。」
真理亜「は?」
恵里「私 泣きますからね。 思いっきり 泣きますよ。 知りませんからね。」
真理亜「何なのよ。 その訳の分からない 脅しは?」
容子「何か あったの?」
恵里「ありましたよ 行きましょう。」