連続テレビ小説「エール」87話「歌の力」ネタバレ

2020年10月13日放送の【 連続テレビ小説「エール」】87話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2022年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

前線から戻った中井(小松和重)の話で、裕一(窪田正孝)は戦況が絶望的な事を知る。記者の大倉(片桐仁)から、藤堂先生(森山直太朗)がビルマにいる部隊の隊長として配属されていることを聞いた裕一(窪田正孝)は、危険な状況の中行くべきかしばらく悩んだ末、慰問を申し出る。一方、音(二階堂ふみ)は福島でまさ(菊池桃子)や浩二(佐久本宝)、華(根本真陽)とおだやかな毎日を過ごしていた。

87話ネタバレ

エール (87)「戦場の歌」

ミャンマー
ラングーン

大倉「先生!」

裕一「あっ。」

大倉「藤堂大尉の所在が分かりました。 前線のやや後方 補給路の警備と 物資の中継に当たっている部隊の隊長をされています。」

『藤堂先生の居場所が判明してから 10日が過ぎた。 会いたい気持ちが日に日に募ってくる。【ビルマ派遣軍の歌】を藤堂先生へささげたい。 慰問を申し出たい。 それなのに そのことを考える度に 音や華の顔が浮かんでくる』。

中井「どうしました?」

裕一「いや… 眠れなくて。」

中井「最後の一杯です。 明日 出発します。」

裕一「命令ですか?」

中井「いえ… 申し出ました。 私の役目は これからの日本のために 戦争の実情を伝えることですから。」

裕一「そ… そうですか。」

中井「どうされましたか?」

裕一「この地に私の恩師がいるんです。 私を音楽に導いてくれた大切な人で…。 会いに行きたいんですけど… 体が動かなくて。」

中井「古山さん。 古山さんの慰問の目的は何ですか?」

裕一「音楽で 命を懸けて戦う人々の 力になることです。」

中井「ほかにありませんか?」

裕一「ほか…?」

中井「古山さんの音楽は 国民を戦いに駆り立てる音楽だ。 そのことに 良心の呵責を覚えていませんか? 自分の作った音楽が トゲになっていませんか? もし… トゲを抜きたくて 自分の行いが正しいと確かめたくて 戦場に行くなら おやめなさい。 戦場に意味を求めても何もありません。」

裕一「いや… な… 中井さんだって 先ほど 行く意味を 話されたではありませんか。」

中井「私は 後世の人に事実を伝えたいだけです。」

裕一「私だって… ただ皆さんに 音楽で 勇気を持ってもらいたいだけですよ!」

中井「落ち着いて。 命令ならば しかたがない。 運命だと思って 行けばいい。 それまで お待ちなさい。」

裕一「いや… いや もう… もう… さんざん待ちました! おか… おかげさまで腹が決まりました。 せっかく来たんだ… 恩師だっている。 明日 参謀に直訴します。 これが… これこそが運命です! 失礼します。」

中井「古山さん!」

裕一「はい。」

中井「戦場に意味はありません。」

裕一「それは先ほど聞きましたよ。」

中井「戦場になるのは生きるか死ぬか それだけです。」

慰問の申し出は認められ すぐに出発することになりました。

裕一は目につく楽器をかき集め 3か月滞在した ラングーンを後にしました。

藤堂の部隊

藤堂「いつまでたっても この暑さには慣れんな。」

神田「全く… 日本とは段違いであります。」

藤堂「神田は確か… 故郷は千葉だったか。」

二木「隊長殿!」

藤堂「どうした?」

二木「明日 慰問が来るとの通信がありました。」

藤堂「ほう…。 誰が来るんだ?」

二木「『露営の歌』を作曲された 古山先生であります。」

藤堂「古山… 古山が!?」

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