居間
勝子「どうぞ。」
真理亜「でも ホント このお酒 おいしいですね。」
勝子「そう。」
勝子「どうしたの? 恵里。」
恵里「なんか… 嫌である。」
勝子「何が?」
恵里「お父さんと文也君がさ たとえ 飲み比べでも 闘うのは 嫌だよ。」
恵里「どっちも 大好きだしさ 大切な人でしょう? 私にとっては…。 文也君が負けるの 嫌だし… お父さんが負けるの 喜ぶのも やっぱり 嫌だよ… 嫌である。」
ハナ「そうだね。」
恵里「うん… 嫌だよ。」
勝子「お父さん わざと負けたと思うよ。」
真理亜「え?」
恵里「そうなの?」
勝子「うん そう思う。」
ハナ「ほかには 何の取り柄がないけれど 酒には負けないから。」
勝子「うん 初めて 泡盛飲む 文也君に 負ける訳ないさ。」
恵里「お父さん…。」
勝子「女4人で 飲もうか?」
ハナ「いいねぇ そうしよう ね。」
恵里「うん。」