連続テレビ小説「ちゅらさん」89話「古酒(くーす)で乾杯!」ネタバレ

一風館

容子「初めて ツアーのコーディネートを 企画から 任されて で『何の事故もなく ツアーが終わって』って『もう解散しました』って 成田から 電話もらった時かな。 ああ これで 私も 一人前だなああって思ったの。」

ちゅらさんの画像

恵里「へ~え。」

容子「心配で 心配で 寝られなくて だから 成田から 電話が かかった時は 涙出てきてさ 会社で 跳びはねたなぁ!」

恵里「そうなんだ。 あ 柴田さんは?」

柴田「僕ですか?」

容子「まだ ないの?」

柴田「はい。 そんなこと ないですよ。 何言ってんですか。 僕の場合は チョット 今の会社に入ったの 不本意だったんですよね。 行きたい会社に入れなかったから。」

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容子「そうなんだ。」

柴田「何年か たって ある日ですよ 居酒屋で 学生時代の友達と 飲んでたんですよ。 最初のうちは 愚痴っぽいこと言っていたけど いつのまにか 会社の自慢 してたんですよ。]

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柴田「『すごいんだ うちの製品は』って。 その時 ふっと思ったんですよ。 ああ 俺は この仕事 好きになってるのかぁって。 その時かなぁ…。」

恵里「へえ いいお話ですね。」

柴田「ありがとう。 あ 島田さんは? お医者さんだったんだから 一番 恵里さんの参考になる…。」

島田「そもそも 医者なんて職業はね もう 最初から 一人前じゃないと 困るわけ。 半人前で 患者を診るんじゃ 患者はたまったもんじゃないしね。」

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恵里「あ そっか そうですよね。」

島田「でも まあ あれだね 個人的には やっぱり あるなあ。 自分で手術をした患者のさ きれいになった レントゲン写真を 見た時には『ああ これで 俺も 一人前の 外科医だな』って 思ったな。」

恵里「へ~え。」

祥子「なんか 分かるなあ。」

恵里「うん。」

容子「みづえさんは どうなの?」

みづえ「そう… ここに下宿してた 学生さんがね ある日 夜遅く 私の部屋に来て 何 話したか 覚えてないけど 田舎の家族の事とか 将来の夢とか 不安とか 好きな女の子の事とかね しゃべっていったの 私は 黙って聞いてたんど]

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みづえ「その子が 帰り際に『また 話にきても いいですか』と 言ってくれたの。『東京のお母さんみたいなのもんだから』って…。 フフフ 私 それが うれしくてねえ。」

恵里「皆さん あるんですね それぞれの一人前が…。 私たちの一人前は どんな時かな。」

祥子「う~ん。」

恵達「あれ?」

恵里「ん?」

恵達「終わり? 姉え姉え 何で 俺には 聞かないの? 何で?」

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恵里「何でって だって あんた まだ 半人前さ。 なってないでしょ 一人前には。」

恵達「あ そう。」

みづえ「さあさあ 頂きましょうよ。 皆 それぞれに 取って下さい。」

容子「頂きま~す。」

恵里は 胸を高鳴らせていました。 一風館の人たちのように 自分が 一人前になる時には どんなことが あるんだろう。 そう思って ワクワクしていました

恵里「一人前か…。」

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