連続テレビ小説「ちゅらさん」97話「花嫁美(ちゅ)らさよー」ネタバレ

島袋製作所

恵尚「(ため息)」

島袋「どうした? 若いのに ため息なんか ついてからに。」

恵尚「いや 最近 うちの家族 なんか 変だと思わんね?」

ちゅらさんの画像

島袋「何が? すばらしい家族さぁ。」

恵尚「そういうことじゃなくてさ こないだ ゴーヤーマンの借金は なくなったさ。」

島袋「うん。」

恵尚「そしたらよ なんか 変なわけよ。 俺が 出ていくというふうに 思ってるわけよ。 朝 起きて 皆でメシ食うさ そして 俺の顔 見るさ『あれ? まだ いたの?』って 感じなわけよ。」

島袋「それは 今までの お前の生き方が 悪かったんだろ?」

恵尚「それは そうだけどさ。」

島袋「お前は どうしたいわけ? 出て行きたい?」

恵尚「出て行くわけには いかないさ。 恵里も恵達も いなくなって 俺まで 出て行ってごらん。 寂しいよ 古波蔵家は…。」

ちゅらさんの画像

島袋「そうか?」

恵尚「は?」

島袋「だったら 言えばいいさ『ずっといるつもりだからよ』って。」

恵尚「言えないところが つらいわけよ。 皆『俺が 出て行く』と 思ってるから。 やっぱり 俺としても その期待に こたえなければ と思うしさ。」

島袋「は? よく分からん。」

恵尚「しかたないね また 旅にでも 出るかねぇ。」

ちゅらさんの画像

また バカな事を悩んでるねえ この男は…。 ま ほっておこう

古波蔵家

恵文「しかし あれだね 恵里は どうしてるかねぇ。」

勝子「さあね 頑張ってるはずよ。」

ちゅらさんの画像

ハナ「そうだね。」

恵文「なかなか 一人前には ならないね ま いいんだけどさ…。」

勝子「でも 恵達 言ってたでしょ『あっという間に なるかもしれんよ』って 文ちゃんが 励ましたお陰で。」

恵文「え? そんな…。」

ハナ「ん 鳴るよ。」

ちゅらさんの画像

勝子「恵里ですか?」

ハナ「そうさ。」

恵文「え? まさか…。」

勝子「『一人前になったよ』って 電話かね?」

恵文「え?!」

(電話の呼び鈴)

勝子「もしもし? 恵里?」

北栄総合病院

恵里「あ お母さん?」

ちゅらさんの画像

古波蔵家

勝子「え?『一人前になった』って 婦長さんに言われたの? ホントに? おめでとう! 恵里。」

ハナ「おめでとう。」

恵尚「もしもし? 恵里ね? おめでとうね じゃ 結婚だね? そうか そうか 参ったね 参ったさあ。 いや 俺はよ 旅に出ようと 思ってたんだけどさ 恵里の結婚式までは いないと いかんねぇ。 参ったね もう…。 ガハハハ…。 参ったさぁ。」

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北栄総合病院

恵里「ん?」

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