あらすじ
5年がたった1938年(昭和13年)。もも(土屋太鳳)と旭(金井勇太)の間にもう一人女の子が生まれた。美里(岩崎未来)は、花子(吉高由里子)と英治(鈴木亮平)の養女となっていた。美里から「動物のニュースを読んでほしい」と頼まれた花子はラジオ局へ向かうが、記事は日中戦争や軍隊に関するものばかり。花子は漆原(岩松了)に相談するが、「この戦時下において動物の話などどうでもよい」と一蹴されてしまう…。
130回ネタバレ
村岡家
居間
英治「ももさん。 美里ちゃんの事は 心配しなくていいから 旭君の看病 しっかりやってあげて下さい。」
もも「はい。」
花子「大丈夫よ。 旭さん きっと元気になるから。」
もも「ありがとう。」
<それから 5年たちました。>
工房
<ももの献身的な看病のおかげで 旭は 元気になり 英治の頼もしい片腕として 働いています。>
英治「旭君。 ご苦労さん。 お昼にしようか。」
旭「はい。」
居間
<ももと旭の間には もう一人 女の子が生まれました。>
庭
<花子たちが長らく預かっていた 美里は ももと旭のたっての願いで 村岡家の養女になりました。>
<愛犬のテルも こんなに大きくなりました。>
美里「お母ちゃま 行ってらっしゃい。」
花子「美里。 もも叔母ちゃまの言う事 聞いて いい子にしてるのよ。」
美里「はい。 夕方 ラジオ 聞くからね。」
花子「行ってきます。」
JOAK東京放送局
廊下
花子「ごきげんよう。」
応接室
(ドアが開く音)
花子「あっ…。」
漆原「今日の記事は まだ決まらないんですか?」
花子「すいません…。 あの… 動物の記事は ありませんか?」
漆原「はっ?」
花子「ほら 動物園から珍獣が逃げ出して 大騒ぎとか 以前は そういうニュース たくさんあったじゃないですか。」
漆原「村岡先生。 この時局下において 珍獣が どうのこうのって事は どうでもいいんです!」
花子「分かりました…。」
<前年 日中戦争が勃発し この春には 国家総動員法が出来 国民は 総力を挙げて 軍事体制への協力が 求められていました。 『コドモの新聞』のニュースも 軍事の関するものが 大半を占めるようになりました。>