連続テレビ小説「花子とアン」第130回「新しい家族」【第22週】

町中

(セミの声)

「あっ! 今日は ラジオのおばさんの日だ!」

「もうじき始まるぞ!」

子どもたち「ごきげんよう!」

村岡家

居間

有馬『JOAK東京放送局であります。 ただいまから 『コドモの時間』の放送です』。

美里「楽しみだな~。 今日ね お母ちゃまにお願いしたの。」

英治「えっ? どんなお願い?」

美里「美里が好きな 動物のお話をしてって。」

英治「へえ~!」

JOAK東京放送局

スタジオ

有馬「さて 続きまして 皆さん お待ちかね 村岡花子先生の 『コドモの新聞』であります。」

花子「全国のお小さい方々 ごきげんよう。 『コドモの新聞』のお時間です。 はるか太平洋の向こう カナダのバンクーバーという港に住む 日本人は 青年会を作っています。」

村岡家

居間

花子『その中の少年たち 30人は クリスマスやお正月のお小遣いを 倹約して 貯金をしていました。 それが 25円53銭になりましたので 陸軍省宛てに送ってきました。』

宮本家

居間

花子『『このお金で 軍馬や軍用犬や軍用鳩のため 何か ごちそうを してあげて下さい』と…』。

蓮子「あっ お帰りなさい 純平。」

浪子「お帰り。」

純平「ただいま戻りました。」

JOAK東京放送局

スタジオ

花子「また1週間たったら お話ししましょうね。 それでは 皆さん ごきげんよう。 さようなら。」

村岡家

居間

美里「動物のお話は?」

英治「う~ん… 軍馬 軍用犬 軍用鳩って お母ちゃま 言ってただろ? あれは 兵隊さんたちのお手伝いをする お馬や犬や鳩の事だよ。」

旭「まあ 動物の話には 違いないんですけどね。」

もも「美里ちゃんには ちょっと難しかったかな。」

宮本家

居間

富士子「カナダの少年たちは 偉いわね。 お小遣いをためて 陸軍省に送るなんて。」

純平「富士子。 一番立派なのは お国のために戦っている 兵隊さんたちじゃないか。 はあ… 僕も 早く入隊したい。」

蓮子「純平…。」

純平「お母様。 僕は 軍人になりたいです。」

浪子「純平! 立派な心掛けです。」

純平「この間 ラジオで言っていました。 少年航空兵は 15歳から募集があるそうです。 試験を受けさせて下さい。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク