連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第7話「1939-1941」【第二週】

あらすじ

大阪にダンサー修業に出たはずの算太(濱田岳)が岡山に帰ってきました。しかし、ダンサーの夢を諦めて家業の菓子修行を始めるわけでもなく、相変わらず勝手気ままな様子。一方、稔(松村北斗)は雉真繊維の次期社長として千吉(段田安則)から取引先の軍人・神田猛(武井壮)を紹介されます。そんなある日「たちばな」にこわもての男・田中(徳井優)が押しかけてきました。どうやら算太を追いかけてやってきたようで…。

7話ネタバレ

橘家

お菓子司・たちばな

吉兵衛「もなかがねえたあ どういうことなら!」

金太「あっ 吉兵衛さん えろう すみません。 実は 当分 もなかは作らんことにしたんです。」

吉兵衛「よう そねえな むげえこと! 吉右衛門の好物じゃで!」

吉右衛門「お父ちゃん。 そねん きつう言うたらいけんで。 考えてみられえ。 せんだって 砂糖とマッチが配給制になったじゃろお。 菓子ゅう作るんも ままならんはずじゃあ。」

金太「あの… そのとおりなんじゃ。 とりわけ もなかは 砂糖を ぎょうさん使う上に そねえに 売れ筋でもねえもんじゃから。」

吉兵衛「吉右衛門を 珍しい子供みてえに言うな!」

吉右衛門「お父ちゃん。 あんころ餅3つ買うて帰って お母ちゃんと3人で食びょうや それで僕は幸せじゃあ。」

吉兵衛「吉右衛門。 おめえいう子は…。」

算太「ええ子に育ったのう 吉右衛門。 ケチ兵衛の子たあ思えんで。」

金太「算太!」

小しず「算太!」

安子「お兄ちゃん!」

吉兵衛「誰がケチ兵衛じゃ。」

吉右衛門「ああ この人か。」

算太「うん?」

吉右衛門「僕が生まれた時に ラジオ盗んだん。」

算太「ハッハッハッハッ…。」

吉兵衛「おい。」

吉右衛門「ハハハハハッ!」

算太「子供に何ゅう教えとんなら。」

金太「お~ ろくに連絡もしてこん思うたら 急に!」

算太「ヒヒヒッ。」

回想

『とある ダンスホール』

『雇ってください お願いします。』

『踊れるんだろうな?』

『話にならん。』

『あの曲演奏してくれ。』

♬~(スウィングジャズ)

『私にもダンスを 教えて!』

『私が先よ!』

回想終了

居間

算太「…と まあ そうねえなわけで わしゃあ ダンスホールのダンサーらに ダンスを教える ダンス教師となったわけじゃ。」

杵太郎「ほう。」

金太「そねん うめえ話があるもんか。」

算太「それがあったんじゃ。」

金太「うそをつけえ。」

杵太郎「要するに 要領よう 世渡りしょうったっちゅうことじゃな。」

算太「ところがじゃ そのダンスホールが 閉鎖になったんじゃ。」

ひさ「閉鎖? 閉まってしもうたんかな。」

算太「さいな。」

杵太郎「もともとな 社交ダンスってのは 欧米の享楽主義の権化だとか 男女の乱れた交際を 助長するのいうて 当局から目ぇつけられとったからのお。」

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