連続テレビ小説「カーネーション」第141回「奇跡」【第25週】

あらすじ

奈津(江波杏子)と久しぶりに再会した糸子(夏木マリ)。夫の死後、岸和田に戻ったという奈津は、相変わらずの気位の高さだった。店で取材を受けながら、かつての奈津とのやり取りに思いをはせる糸子。病院では総婦長・相川(山田スミ子)を紹介される。糸子はファッションショーのモデルの半分を職員ではなく患者にしてほしいと頼むが、責任感の強い相川は難色を示す。糸子は洋服には人を元気づける力があるのだと頭を下げる。

141ネタバレ

病院

病室

奈津「何や? 何か用け?」

待合所

糸子「四国に引っ越したちゅうて 八重子さんから 聞いてたけど。」

奈津「そうや 主人の田舎にな。 けど 主人も とうに亡うなって 広い家の掃除ばっかししてんの しんどなったさかい こっち 帰って来たんや。」

糸子「いつ?」

奈津「10… 11年前か。」

糸子「ほんな前から いてたんけ?」

奈津「ほうや。」

糸子「何で 連絡せえへんねん?」

奈津「ヘッ 何で せなあかんねん。」

糸子「ほな 今 1人で暮らしてんけ?」

奈津「まあな。」

糸子「どこが悪いんよ? なあ! 何で入院してんよ?」

奈津「関係ないやろ? あんた 変わらんなあ。」

糸子「こっちのセリフや! ふん!」

<10年前 バブルが あっけのう はじけてしもたんと 岸和田にも でかいショッピングセンターが 何個かでけて。 商店街も すっかり 寂しなってまいました。 金券屋は とっくに閉まって 不動産屋には 金ピカの にいちゃんらが おらんようなりました。 ところで 金券屋で働いてた にいちゃんは ちゅうと。 おっさんになって 今 うちで働いてます>

小原家

オハラ洋装店

篠山「遅いやないですか! なみはや商事の原田さん 今の今まで 待ってくれてたのに。」

糸子「はあ せやった。」

リビング

篠山「今日 原田さんが来はったんは いつもの月間報告と それから また1社 今度は え~と

丸山通商さんから ライセンス契約を 売り切りたいちゅう 申し出があったそうです。」

糸子「ほうけ。 は~ 厳しなあ。」

篠山「まあ そら この不況ですしね。」

<それだけやない。 シルバー市場にも このごろ ええ商品が ようさん出てきてる。 いつまでたっても いくつんなっても商売ちゅうんは>

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