スリーJプロダクション
春子「どうかした? あっ 帰ってきたみたい。 ごめんね お騒がせして。 はいはい はいはい。 は~い お疲れ。」
春子「アキ あんた どこ行ってたの?」
アキ「…別に。」
春子「何よ『別に』って。 水口さん 心配して 電話くれたんだよ。 何よ『別に』って…。」
無頼鮨
水口「無事 家に着いたみたい。」
喜屋武「よかったさ。 食べよう! 頂きます!」
真奈「ばってん 合せる顔のなかって アキちゃん 水くさかね。」
水口「いつもの明るさで ごまかしたくなかったんだよ。『お疲れ よがったよ~』って 笑顔で迎えたら せっかく感じた悔しさも 流れちゃうだろ。 ちゃんと落ち込む事も 必要なんだよ。 見捨てて すまなかった。」
しおり「いや そんな…。」
水口「そして 立派になったな。 おめでとう!」
真奈「せからしか もう!」
水口「でも 俺も このままじゃ終わらない。 アキちゃんと2人で 必ず見返してやるからな。」
喜屋武「ちばりよ~ 水口! 水口! ちばりよ~!」
しおり「座りなさい。 迷惑だから。」
喜屋武「はい。」
しおり「すいません。」
種市「今日じゃなかったかな…。」
水口「え?」
種市「あっ いや 先にお会計いいですか。」
ベロニカ「水口 2,000円デ イイヨ。 みんなは 5,000円通しネ。」
水口「ソーリー。」
スリーJプロダクション
(ノック)
春子「アキ 入るよ。 アキ。 何 あんた アメ横行ってきたんだって? どうだった? みんな。」
アキ「かっこよかったよ。 すごい盛り上がってた。」
春子「そう…。」
アキ「おらが いねぐなって かえって よぐなったんでねえか?」
春子「何よ あんた 辞めた事 後悔してんの?」
アキ「してるよ! してるに決まってるじゃん!
春子「バカね アキ…。 ママが ちゃんと 仕事取ってきてあげるから…。」
アキ「そういう問題じゃねえ!」
春子「アキ! どこ行くの?」
(ドアの開閉音)
ヘッドホン・GMT5♬『好きです 先輩 覚えてますか?』
<おらだって あの中さ いたかもしんねえのに>
回想
♬『都会では 先輩』
回想終了