ユイ「うるさいよ!」
一同「…。」
ユイ「すいません…。 でも 気 遣わないで下さい。 知ってるんだから 皆さんが あの人の事 陰で悪く言ってんの 夫と子どもと田舎捨てた 見かけによらず したたかな女だって…。」
ユイ「言ってんだよ みんな。 言い返せないよ。 そのまんまだから。 今だって 思ってるよ。 今更 どの面 下げて 帰ってきたって。 本当 よく帰ってこれたよね。」
よしえ「ごめんなさい…。」
ユイ「ごめんなさいで 済む訳ないじゃん! 私 高校やめたんだよ! 何もかも諦めたんだよ!」
功「ユイ。 それぐらいにしなさい。 もういいだろ。 母さん 責めても しょうがないんだから。」
店を出て行くユイ
(ドアベル)
ヒロシ「何しに帰ってきたの。」
功「黙れ しゃべるな!」
ヒロシ「黙んねえよ! だって 逃げたんだぞ!」
功「皆さんが いる前で 醜態をさらす気か!」
夏「どうぞ お構いなく。 遠慮なく やって下さい! 口 挟みませんから。 おらたちにとっては 所詮 ひと事だし。 よしえさんも それなりの覚悟で 戻ってきたようですから。 なっ?」
よしえ「ごめんなさい…。」
北三陸駅
ユイ「(すすり泣き)」
(メールの着信)
ユイ「ヘヘヘッ…。」