連続テレビ小説「あまちゃん」117回「おらのばっぱ、恋の珍道中

北三陸駅

無頼鮨

種市「夏さん もう着いたかな?」

アキ「んだな…。」

(シャッター音)

種市「何?」

アキ「何って 待ち受け。 おらたち つきあってんのに 一枚も写真ねえなと思って。 つまんねえ。」

種市「え~?」

アキ「かっこうつけねえで もっと おもしれえ顔してけろ。」

種市「…おもしれえ顔? 分がった。」

アキ「…。」

種市「は… 早ぐ撮れ。」

(シャッター音)

アキ「まあまあだな。」

北三陸駅

大吉「おっ 吉田君…!」

吉田「し~っ! お帰りなさい。」

夏「ただいま!」

吉田「し~っ! 大丈夫。 ユイちゃん 何も知らないから。 足立先生とヒロシ君は ちょうど病院さ リハビリさ行ってます。 ただね 町の人たちはね 何か 集まってる。」

大吉「じぇじぇ! なすて!?」

吉田「何か呼んじゃいました!」

大吉「し~っ!」

吉田「すいません。」

大吉「吉田君 困るよ! 誰にも言うなって約束!」

吉田「そこまで お人よしじゃ ありません!」

大吉「し~っ!」

夏「こそこそする事はねえよ。 おい 行くぞ!」

スナック・梨明日

(笑い声)

ユイ「美寿々さ~ん。」

(ドアベル)

夏「ただいま~!」

(歓声)

ユイ「お帰りなさい!」

夏「土産は 特にねえ。 そのかわり 懐かしいお客 連れてきたぞ。 ほいほい! 入れ 入れ 入れ 入れ。」

一同「じぇじぇ…!」

ユイ「何 何 何? 何これ…。 ちょっと… え? こういうの困るんですけど。」

よしえ「ユイ…。」

ユイ「リアクションできない こんなの。 分かんない 分かんない 分かんない。 え? 何で黙ってんの?」

よしえ「…ごめんね。」

ユイ「ごめんじゃなくてさ! 何 帰ってきてんの? 今更… 今更? 今更だよ 本当に。 ハハハッ 帰ってきた。 アハハハッ 駄目だ 笑けてきた。」

大吉「まあまあ ユイちゃん お母さんも心の底から 申し訳ねえと 思ってるようなんだよ うん。」

菅原「あ… ここ空いてら ここさ座ったら?」

今野「ん… んだな ここ空いてっから。」

美寿々「ビールがいい? ソフトドリンクもあるけど。」

弥生「あっ あと ほれ あれも あっぺ。 カスス… カスス… カスス…。」

かつ枝「かす漬けか?」

弥生「カススオレンジ!」

今野「カシスオレンジだべ!」

(笑い声)

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