連続テレビ小説「あまちゃん」120回「おらのばっぱ、恋の珍道中」

純喫茶・アイドル

甲斐「リメークすんの? いらっしゃいませ!」

河島「よっ!」

水口「ごめんなさい わざわざ来て頂いて。」

河島「いえ いえ いえ。 アメ横じゃ 社長に会ったら きまずいもんな。 すいません アイスコーヒーお願いします。」

甲斐「アイスコーヒー。」

河島「読んだ?」

水口「ええ。 結構デカく 扱われてますよね。」

河島「さすがの企画力だよ。 鈴鹿ひろ美を 引っ張り出すとは。」

水口「結構集まってるんですか? 応募。」

河島「うん 2,000通くらい 集まってるみたい。」

水口「すげえな。」

河島「うん。」

水口「うちの天野アキも出しました 書類。 駄目もとで。」

河島「あ そう。」

喫茶・リアス

大吉「ユイちゃんも 送ったらいいのに。」

菅原「んだ んだ! 一般公募っつったら 誰が送ってもいいんだべ。」

ユイ「いいです 私は。」

大吉「ユイちゃんが ヒロインさ選ばれたら 北鉄の知名度は 更に上がるべ。」

磯野「うん。」

ユイ「だけど 私なんかが選ばれたら 頑張ってるアキちゃんに 悪いもん。」

菅原「さすが 自分が選ばれる事 前提だ。」

ユイ「いやいや いやいや!」

吉田「見でえなあ ユイちゃんが 蛇さ飛び越えるの。」

磯野「こういうのは あれだべ! 本人でなく お兄ちゃんが 勝手に送っちゃう パターンだべ。」

ヒロシ「え? 送った方がいい?」

ユイ「いいよ やめてよ。」

一同「またまた またまた!」

吉田「よし! 足立ヒロシ 履歴書 買ってこい。」

ヒロシ「はい。」

ユイ「本当にやめて下さい!」

一同「まあまあ まあまあ!」

純喫茶・アイドル

水口「例えば 演技経験ゼロの子でも 可能性あるんですか?」

河島「何 お前 本当に 一般公募だと思ってんの?」

水口「え? だって。」

河島「ハハハ! お前! 素人じゃねえんだから!」

水口「出来レースか。 まあ どっちみち天野は 太巻さん盾ついて 辞めたんだから 200%ありえませんよね。」

河島「それが そうでもないんだわ。」

水口「え?」

河島「こっからが本題なんだけど。 小野寺ちゃん 金づちなんだわ。 ねえ 天野泳げんだろ? 海潜って ウニ取ってたんだろ?」

水口「ああ それで呼び出したんですか。 なるほど。」

河島「水ん中だったら 背格好違うけど 分かんないと 思うんだよね。 という事で そういう前提で 書類審査は合格すると思う。

水口「吹き替え要因だったら お断りします!」

河島「し~っ おい おい おい!」

水口「バカにしないで下さいよ! ずっと 奈落に押し込められて ようやく 日の当たるとこに 出たのに 何が悲しくて またシャドウ やんなきゃ いけないんですか! しかも 昔の仲間の!」

河島「でもさ 水口さ!」

水口「この話 聞かなかった事に しますんで!」

河島「ちょっと 待てよ 水口!」

甲斐「お金! お金を。」

(ドアベル)

甲斐「うわ! 太巻ちゃん 懐かしい!」

荒巻「御無沙汰しております。」

甲斐「彼ね ここの常連だったの。 25年くらい前かな。 いくつになったの?」

荒巻「51です。」

甲斐「うわ~! あれ? 俺いくつだっけ? 65だわ! どうなってんの?」

スリーJプロダクション

アキ♬『寄せては 返す波の』

<数日後 合格通知が届きました>

黒川「236番か。」

春子「まあ 1次なんて こんなもんでしょ。 浮かてれないで 面接 ちゃんと頑張んなさいよ。」

アキ「はい!」

春子「うん。」

アキ「でも なすてだべ。」

春子「何が?」

アキ「だって ママと太巻さんは ハブとマングースだべ?」

春子「天敵っていう意味。 ね!」

アキ「その娘が なすて受かったんだべ。」

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