連続テレビ小説「あまちゃん」120回「おらのばっぱ、恋の珍道中」

純喫茶・アイドル

荒巻「君の事務所に 悪意がある訳ではない。 ただ『潮騒のメモリー』は俺にとっても 起死回生のカードだ。 GMTをトップアイドルにするために 是非とも 小野寺でいきたい。」

甲斐「いいよね 小野寺ちゃん 熱いよね!」

荒巻「…。」

甲斐「ごゆっくりどうぞ。」

荒巻「だが 鈴鹿さんの出した条件は オーディションで ヒロインを選ぶ事。 その真意は 天野に チャンスを与えるためだと いうのは明白だ。 つまりこれは 折衷案なんだ。 どちらも 立てるためには こうするしかないんだよ。」

水口「うちの天野を 影武者として 使う事が 折衷案ですか?」

荒巻「『潮騒のメモリー』は 俺と鈴鹿さんが 出会った作品だ。」

水口「天野春子もですよね。」

荒巻「黙れ! 今から その話をする。 落ち着かないんだよ! 鈴鹿さんが 天野を かわいがってるのを見ると 何かこう 罪滅ぼしをしてるみたいでさ。」

回想

鈴鹿「天野さん クビにするなら 私も辞めますから。」

アキ「じぇ!」

鈴鹿「女優を辞めるんです!」

回想終了

水口「でも鈴鹿さん ご存じないんですよね? 春子さんが歌ってる事。」

荒巻「俺の前では そういう事にしている。 けど分かるだろう普通。 声 全然違うし! 片や 絶対無理音感だよ! 知ってて だまされたふり 続けてんだよ 25年も。 たち悪いよ! 罪滅ぼしなんか しなくていいんだよ! 悪いのは 全部俺なんだからさ。」

回想

荒巻「歌ってくれないかな。 鈴鹿ひろ美の代わりに。」

春子「私の声がレコードになるんですか?」

荒巻「そう。」

春子「鈴鹿ひろ美の名前で?」

春子♬『来てよ その火を 飛び越えて』

荒巻「こっちじゃない! そっちだよ!」

回想終了

(ドアベル)

河島「その方向でお願いします。 よろしくお願いします! ごちそうさまです。 社長 そろそろ 次のお仕事が。」

荒巻「ま… という訳だから。 お前の方から 天野親子の 説得頼むよ。 悪いようにはしないから。 ごちそうさま!」

甲斐「どうも!」

河島「よろしく!」

(ドアベル)

甲斐「『悪いようにしないから』か…。 何か聞いた事あるな。 あ 春ちゃんか。」

回想

荒巻「君自信のデビューの事も ちゃんと考えてる。 悪いようにはしないよ。」

回想終了

甲斐「『悪いようにしないから』って 悪い奴のセリフだよね。」

黒川家

電話・ユイ『じぇじぇ! 何それ すごくない? みんなに言っていい?」

スナック・リアス

ユイ「アキちゃん 書類審査通ったって!」

(一同の歓声)

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