連続テレビ小説「あまちゃん」128回「おらとママの潮騒のメモリー」

廊下

アキ「それで?」

鈴鹿「やめる事にしたの。」

アキ「じぇ! 女優を?」

鈴鹿「ううん。 正直に生きるのをやめたの。 嘘の世界で 誰かを好きになったり 誰かの母親になったり…。 この本に書いてあるとおりに 生きる事にしたの。」

鈴鹿「私にとって 嘘か本当かなんて どっちでもいい。 見てくれる お客さんが 本当だと思ってくれたら。 そのかわり 嘘は上手につかないと バレちゃうからね。」

アキ「…はい。」

『潮騒のメモリー』撮影スタジオ

荒巻「…っていう訳だからさ ここに来ての それは ないんじゃないかな。」

TOSHIYA「TOSHIYAは やっぱ キスするイメージないんすよね。」

荒巻「おいおい…。」

水口「キスシーンやりたくないとか 前髪野郎が言いだした。」

アキ「じぇ。」

マネージャー「ZOO STREET BOYSは女子高生のファンが多いんです。」

荒巻「知らねえよ。」

TOSHIYA「ZOOファンは純粋な子が多いんで…。」

水口「女だろ? どうせ。 嫉妬深い女とつきあってると 男でも キスNGとか言いだすんだよ。」

荒巻「大体 台本読んでんのか?」

TOSHIYA「読みましたよ。」

荒巻「台本のト書きに 何て書いてあったか言ってみろ。」

TOSHIYA「「おどるよな接吻」。」

荒巻「踊るじゃねえよ 貪るだよ。 感じ勉強しろ バ~カ。」

マネージャー「TOSHIYAは俳優ではなくて パフォーマーですから。」

TOSHIYA「ちっす。」

荒巻「パフォーマーだと?」

アキ「でも テストの時は がっついてきましたよね。」

TOSHIYA「はあ? いや『テストは』って 言ったじゃん。『本番で やるよ』って 言ってないじゃん。 お前がさ 心開かないから ちょっと ふざけただけじゃん。 超怒ってるよ。 超プンプン顔だな。 TOSHIYAさ 笑顔与えられなかった事ある? ないじゃん。 異例だよね。」

無頼鮨

梅頭「えっ じゃあ してないの?」

水口「はい。 カメラの角度とかで なんとか ごまかして撮りました。」

無頼鮨前

アキ「先輩。」

種市「おう お疲れ。」

アキ「卵焼き うめがったです。」

種市「そうか。」

<2010年 秋 現時点で一番好ぎな男性に 無事ファーストキスを 届ける事ができました>

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク