連続テレビ小説「あまちゃん」128回「おらとママの潮騒のメモリー」

テレビ局
『潮騒のメモリー』撮影スタジオ

アキ『飛び越えてこい。 おらの事が好ぎなら この火 飛び越えてこい!』。

TOSHIYA『アキちゃん…』。『アキ!』。

助監督「はい カット!」

(カチンコの音)

荒巻「本番は その顔しないよね。」

アキ「え?」

荒巻「『おじいちゃん 入れ歯臭い』みたいな顔になってるから。」

アキ「すいません。」

荒巻「はい。」

助監督「はい 間もなく テスト入りま~す!」

一同「はい!」

TOSHIYA「監督! テストは思いっきり行っちゃって いいっすか? その方が彼女も 気持ち作りやすいと思うんで。 何か 硬いから。」

荒巻「任せるわ。」

TOSHIYA「OK じゃあ 行っちゃいま~す!」

<テストがら すんのが? …という事は 最低2回。 NG出したら それ以上。 先輩とも した事ねえのに なすて 前髪クネ男ど>

助監督「鈴鹿ひろ美さんから 巻きずしと 卵焼きの差し入れ頂きました~!」

TOSHIYA「サンキューで~す!」

(拍手)

アキ「じぇじぇ!」

鈴鹿「ごめんね今日は見学だから。」

アキ「いや 鈴鹿さんは いいけど…。」

種市「俺の事は気にすんな。」

水口「いや 気にするよ。 来ちゃ駄目だろ。」

種市「頑張れよ 天野。 応援してっから。 分がってる。 仕事だから しょうがねえ。」

水口「駄目だって。」

種市「切ってきます 太巻き。」

助監督「テスト行きま~す!」

アキ『飛び越えてこい。 おらの事が好ぎなら この火 飛び越えてこい!』。

回想

アキ「天野 行きます! その火を飛び越えます!」

種市「落ち着け!」

アキ「飛びます!」

種市「駄目だ やめろ 來るな!」

回想終了

アキ『おらの事が好ぎなら この火 飛び越えてこい!』。

種市「天野…。」

回想

アキ「先輩~!」

種市「天野~!」

回想終了

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