連続テレビ小説「あまちゃん」130回「おらとママの潮騒のメモリー」

水口「太巻さん! 今回は 本当に お世話になりました!」

荒巻「お疲れさん! 打ち上げ 来れんだろ?」

水口「はい。 あの 俺 ホントに 不義理をしてしまいました。」

荒巻「うん うん うん。 まあ あとは打ち上げで。」

水口「実は 社長が挨拶したいって 来てるんですけど。」

春子「天野です。 この度は 娘が 大変お世話になりまして。 なんと お礼を言っていいのか 分からないので 言いませんけど。」

荒巻「うん そうね。 とりあえず 打ち上げで。」

春子「そうね まだ ギャラの話も してないんでしょう?」

荒巻「それも打ち上げでね。」

アキ「ママ!」

春子「ああ! 打ち上げ楽しみにしてます。」

荒巻「ウフフフフ! 打ち上げ行きたくねえ!」

アキ「いつ帰ってきた?」

春子「朝一の新幹線で。」

アキ「夏ばっぱは?」

春子「もう だいぶ元気。 歩く時は つえついてるけど 今日から ウニ丼復活だって。」

アキ「じぇじぇじぇ!」

春子「で… もう帰れんの?」

アキ「それが鈴鹿さんと おすし 食べに行く約束しちゃって。」

春子「おすし?」

回想

春子「アキ 何? 彼氏いんの? 彼氏いんの? 誰 誰 誰?」

ユイ「痛い 痛い! 春子さん 荒っぽい!」

春子「ねえ! もしかして板前?」

ユイ「『板前』? ああ 板前 板前!」

回想終了

アキ「え? 駄目?」

春子「ううん 全然。 そうか! じゃ 行ってらっしゃいな。 はい 着替えてらっしゃいな。」

(笑い声)

春子「水口君 ちょっと来て!」

水口「はい。 何すか?」

無頼鮨

水口「という訳で お母さんにバレたっぽい。」

種市「じぇじぇ!」

梅頭「種!」

種市「え? あ すいません!」

梅頭「ようやく板場の修業に 入ったんだよね。 これ初めてのお造り。」

梅頭「あれ?」

水口「いや~ さすが元スケバン 追い込み方 半端なかった。」

回想

春子「いいから! はいはい えっと! ちょっと 眼鏡外してみてくれる?」

水口「え?」

春子「いいから。 あんたがついてて どういう事よ!」

水口「すいません。」

春子「ねえ! 分かってるよね? 来年の夏まで 恋愛禁止っていう条件で 予備校のCM受けたよね! ねえ 水口! ねえ水口! 水口! 水口! こら水口!」

水口「でも…。」

春子「『でも』じゃねえんだよ!」

水口「でも 2人はプラトニックです!」

春子「『プラトニック』って? 神に誓って じっちゃんの名に懸けて プラトニックですから。」

春子「『じっちゃん』って誰だよ!『じっちゃん』って誰だよ!」」

水口「あ! あっ!」

回想終了

水口「という訳で 来年まで プラトニックで頼むわ。」

種市「自分(ずぶん) キスしちゃいましたけど。」

水口「聞いてねえよ。」

梅頭「よそ見すんな 種!」

種市「あ…。」

水口「調子乗ってんじゃねえぞ! この野郎 種!」

種市「はい。」

梅頭「種 種 言われてんだ種 この野郎!」

種市「すいません!」

水口「種! 手動かせ! この野郎!」

種市「すいません!」

<おらの大事な先輩が『種! 種!』と ひどい扱いを受けている頃 鈴鹿さんと2人だけで ささやかな打ち上げを やってました>

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