連続テレビ小説「あまちゃん」130回「おらとママの潮騒のメモリー」

鈴鹿『この先 つらい事があったら』。

荒巻「ああ タオル見えちゃってる。」

水口「タオルから逃げると ジャージーが。」

荒巻「これ使えねえな。 鈴鹿さん もう一度 撮り直しません?」

鈴鹿「もう無理。 できません。」

荒巻「ですよねえ。」

鈴鹿「私の芝居なんか どうでもいいのよ。 彼女のリアクションさえ 撮れてれば。 ここ!」

鈴鹿『ああバカ! 今でねえ 東京さ行ってからだ』。

荒巻「ほんじゃOK!」

助監督「という事は ただいまのカットをもちまして 天野アキさん全編オールアップで~す!」

(拍手と歓声)

荒巻「お疲れさまでした!」

アキ「ありがとうございます。」

鈴鹿「お疲れさま!」

アキ「ありがとうございます。」

助監督「それでは 天野さんから ひと言!」

アキ「最初は迷惑…。 迷惑ばかり かけてしまって。 もう 監督 おっかねえし! 鈴鹿さん やがましいし 面倒くせえし。 ラブシーンやりたぐねえし こんな映画 誰が見るんだとか。」

水口「アキちゃん!」

アキ「でも よく考えたら おら 鈴鹿さんに憧れて この『潮騒のメモリー』が やりだぐて この世界さ入ったので んだから 私を選んでくれた 太巻さんは 大したもんだと思います。」

水口「アキちゃん。」

アキ「一度は ポンコツのガラクタ扱いされた おらを 拾ってくれで どうもありがとう。 それから鈴鹿さんは 何だべ? 面倒くせえ…。 面倒くせえところを直せば もっといい女優になれるど 思います。」

水口「お疲れさまでした!」

モニター・アキ『最後に一つだけ ここさ いねえけど おらのママにも ママには 随分 ブス ブス言われたけど それを言って許されるのは ママだけなので』。

春子「アキ…。」

アキ「大したもんだと思います。」

水口「もうお疲れさまでした!」

アキ「ありがとうございました。」

水口「ありがとうございました。 お疲れさまです!」

<こうして 1か月半に及ぶ撮影は 無事終了しました>

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