連続テレビ小説「あまちゃん」25回「おら、先輩が好きだ!」

<海女のシーズンが終わって アキは 心に ぽっかりと 穴が開いたような気分でした>

天野家

アキ「ただいま~。」

夏「お帰り。」

アキ「(ため息)」

夏「潜りたいのに潜れず ただ暇を持て余し ふてくされる アキなのでした~。」

アキ「ふてくされでねえもん。」

夏「だったら 手伝え。」

アキ「あ~あ… 早く夏になんないかな。」

夏「バカ言え。 やっと落ち着いたばっかりだべ。」

アキ「3か月なんて短すぎるよ。 来年の海開きまで 9か月も みんなは どうしてんの?」

夏「パートさ出たり 内職したり 生活かかってっから みんな忙しいぐれえだ。」

アキ「ふ~ん…。」

夏「まあ そうは言っても 夏に比べたら やっぱ 張り合いねえな。」

夏 アキ「(ため息)」

<おらたちばかりじゃ ありません。 かつ枝や 弥生 美寿々も…>

漁協

長内「帰ったぞ~! おめえら 何してんのだ?」

勉「内職だ。」

花巻「おらが 勉さんさ頼んだんだ。 こいつら 毎日 ここさ集まって 何する訳でもねえ ボ~ッとして 愚痴こぼしてっからよ。」

長内「何 作ってんの?」

美寿々「ミサンガ。」

長内「ミ…? 何だ ミサンガって。」

かつ枝「分がんねえ。」

花巻「昔っから 海女っつうのは 夏の間だけ ビャ~ ビャ~ うるせえんだから。 せみか!」

長内「すげえな。」

観光協会

栗原「やだ~ 何これ。 壊れてる。」

菅原「えっ 何が?」

栗原「見で下さい これ。 カウンターが 一 十 百 千…。 100万だって。」

菅原「このパソコン バカになってるな。」

ヒロシ「壊れてないですよ。」

菅原「え?」

ヒロシ「この動画 今 すごい人気なんです。 もうちょっとで ユイにおいつくと 思います。」

菅原「またまた~!」

ヒロシ「あっ 追い越した。」

2人「じぇじぇじぇ。」

安部『取れたか!?』。

<ヒロシが撮影した 僅か数十秒の映像のおかげで ついに アキの人気が 爆発しました>

菅原「『アキちゃん かわいい』。」

ヒロシ「『感動した!』。」

栗原「『岩手!』。」

3人「『いってみよっと!』。」

菅原「来ればいいべな~。」

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