連続テレビ小説「あまちゃん」63回「おら、アイドルになりてぇ!」

吉田「一応 飛び越えるシーンは あるには あるんだけど…。」

菅原「何を飛び越えるの?」

ひろみ『飛び越えてこい!』。

新助『うう…』。

ひろみ『新助 私が好きなら その蛇を飛び越えてこい!』。

アキ「蛇!?」

大吉 菅原「じぇじぇじぇ!」

吉田「蛇なんです。」

大吉「蛇か~!」

菅原「何か 盛り上がりに欠けるね。」

吉田「監督も そう思ったんでしょうね。 クライマックスに取って付けたように…。」

ひろみ『新助 その火を飛び越えてこい!』。

新助『無理だ!』。

アキ「泣げる映画なんですよね。」

吉田「泣げる。 見れば 間違いなく泣げる。」

アキ「ホントがなあ?」

吉田「こんなもんですよ。 1980年代のアイドル映画なんて!」

アキ「とりあえず帰って 見でみます。」

<映画『潮騒のメモリー』は 荒唐無稽なストーリーと 斬新な演出が話題となり 大ヒットを記録し 鈴鹿ひろ美は その年の名だたる映画賞を 総なめにしました。 特に ラストシーン。 荒れ狂う 海と夕日を背に立つ ひろみの姿は 大型新人の誕生を 予感させる名場面で…>

天野家

アキ「(泣き声)」

夏「ただいま~! 御飯にすっぺ。」

(アキの泣き声)

夏「アキ どうした? 具合でも悪いのか?」

アキ「夏ばっぱ…。 おら 映画女優になりでえ!」

夏「何!?」

アキ「この人みでえに なりでえ!」

夏「水野明郎か?」

アキ「違う! この人だ!」

夏「鈴鹿ひろ美か?」

海女カフェ

アキ「んだ んだ。 すげえんだ。 ホントに泣けるんだってば!」

花巻「分がった 分がった。」

アキ「かっこいいんだって! 女優って すげえよな。 やっぱり こう… あの~。」

弥生「オーラか?」

アキ「オーラが違うべ。」

花巻「あれれ 弥生さん 今日は ボケねえのか?」

弥生「まあな。 黒酢飲んでっからな。」

長内「アハハハッ!」

花巻「黒酢って頭にも効くんだな。」

弥生「サプリメントを 毎朝飲んでっからな! ビタミン アミノ酸 グル… グル… グル… グルグル グルグル…! ドッカ~ン!」

花巻「自爆だ!」

長内アハハハハッ!」

ヒロシ「アキちゃん 例のもの 持ってきたけど。」

ヒロシ「せ~の よいしょ!」

アキ「オーライ オーライ!」

美寿々「夏ばっぱ また アキが おかしな事 始めたど!」

夏「え~?」

美寿々「ほら!」

夏「じぇじぇ! アキ どうしたんだ? こんな でけえもん持ち込んで!」

アキ「もっと もっと奥! もっと奥。」

長内「あ~!」

花巻「ベンチさ当たるな! これは もう 真ん中で割るしかねえな。」

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