社長室
荒巻「何でも始めから うまくいくと思うなよ 水口。 アメ女だって 4年かかったんだから。」
水口「でも 北鉄のユイちゃんは 社長も本命だと おっしゃってたので…。」
荒巻「面白いから いいじゃね? あの海女の子も。」
水口「アキですか?」
荒巻「なまりは直さない方がいいな。」
水口「有馬めぐのシャドウに 抜てきしたそうですね。」
荒巻「あ? ああ あいつ ほら 最近 これだから。 男でも できたか? 売れると すぐだからなあ。 奈落にいた頃が 一番面白かったよ 水口。」
奈落
アキ♬『お正月まで 一緒に いたくない』
しおり「あっかんべ~!」
♬『暦の上ではディセンバー でも ハートは』
<道のりは険しいけど アメ女が 一体 何人いるか 分かんないけど 奈落でも 努力は必ず報われる。 そう信じるしかない アキです>
廊下
一同「お疲れさまでした! すいませんでした!」
しおり「お疲れさまでした!」
一同「すいませんでした!」
奈落
しおり「元気出しなよ。」
喜屋武「お疲れ 待ってたよ。」
アユミ「見て アメ女の子が持ってきた! 奈落で食べなって!」
しおり「うわ~!」
アユミ「私 ブリもろて ええかな? ブリ ごっつい好きなんよ!」
しおり「いいよ いいよ~!」
真奈「おすしが あるって事は 太巻さん 見よんしゃったって事ばいね。」
しおり「え? あ… そうだね。」
真奈「最悪ばい…。」
アユミ「ごめん 残り物で喜んどる場合ちゃうわ。」
小野寺「GMTから ようやく1人 客前に出れただけだもんね。」
しおり「ちょっと アキちゃん? ちょっと アキちゃん!?」
アキ「超うめえ!」
アユミ「何しょん!」
アキ「ごめん 無意識。 だって もったいねえべ。 真奈ちゃんも食べて。」
首を横に振る真奈
アキ「それなら…。 はい!」
アユミ「何しょんよ あんた。」
アキ「だって ウニは銭って ばっぱに教わったから。」
アユミ「金で済む問題ちゃうやろ。」
アキ「真奈ちゃん 一つ教えてけろ。 ここと上 どっちが気持ちいがった?」
しおり「そんなの… 上に決まってんじゃん ねえ?」
うなずく真奈
アキ「やっぱり んだべな。 なんぼ間違えでも遅れでも 奈落より いいよな。」
真奈「うん。 お客さんもおるし…。 ステージの方が 全然 気持ちよかよ。」