連続テレビ小説「あまちゃん」77回「おら、奈落に落ちる」

アキ「それなら 明日は もっと気持ちよく 踊ってけろ。 おら 下で応援すっから! なっ!」

喜屋武「そうだよ! アーキーの言うとおり 今 上で踊れるの真奈だけだしね。」

真奈「分かっとう チャンスやもんね。」

小野寺「いつか みんなで 上 行きてえなあ。」

喜屋武「行けるさあ。」

(笑い声)

小野寺「私 ここがら登場してえ。」

しおり「駄目 駄目 駄目 駄目! せりは リーダーの特権。」

(笑い声)

真奈「やりたかねえ 6人で できるやろうか?」

水口「できないんだったら やめちゃえよ。」

真奈「水口さん いつの間に?」

水口「出るタイミング計ってたんだよ。 何か 女子特有の うっとしいノリが収まるの 待ってたんだよ。」

しおり「すいません。」

水口「ついでに言うけど…。 GMTは この劇場じゃ 終わらないから。 今は たった6人だし 間借りっていうか アメ女の補欠みたいな 扱いだけど 絶対 47都道府県から集めるし 全国ツアーやるし ファイナルは武道館だし。」

一同「じぇじぇじぇ!」

水口「そういう気持ちで やってるよ 俺は。 何しろ 初めて任された プロジェクトだからさ 逆に言えば 人数が減っても やめない。 最後の一人まで GMTだからな。」

一同「はい。」

水口「俺は絶対 見捨てないから。」

一同「はい!」

水口「…うっとうしい。」

しおり「精いっぱい やろう! 天下取ろうね!」

アキ「なあ 真奈ちゃんが 無事 シャドウ務めあげたら みんなで おすし食べに行かねえ!?」

しおり「おすし?」

アキ「だって お祝いするって リーダー言ったべ?」

しおり「いや でも おすしは お金ないし…。」

アキ「それは 水口さんが…。」

スナック・梨明日

吉田「何か盛り上がりに欠けるな~。」

<そのころ 北三陸では 第2回 ミス北鉄コンテストが 開かれようとしていました>

菅原「きれいだよ 去年より ずっと きれいだよ。」

栗原「でも ウエスト3cm増えちゃったし…。」

菅原「その3cmが いいんだべ。 ゆとりだよ ゆとり世代だべ。」

吉田「もう一回いいですか? 盛り上がりに欠けるわ~!」

大吉「何が!」

大吉「いいべ 春ちゃん なっ? 娘の七光りでさ 親子2代で 地元のアイドルだべ!」

吉田「だけど 節操ねえにも程があるべ。 去年のミスが 17歳で 今年が 45…。」

春子「3 3! 43!」

(扉が開く)

栗原「あっ やだ ヒロシ君…。」

ヒロシ「どうも 御無沙汰して すいません。」

菅原「先生は もういいのか?」

ヒロシ「はい おかげさまで経過も良好で 来週から リハビリを始める事になりました。」

春子「そう! ねえ ユイちゃんは元気?」

<ミス北鉄のユイちゃんが 約2週間ぶりに みんなの前に姿を現しました>

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