連続テレビ小説「あまちゃん」98回「おら、悲しみがとまらねぇ」

<痛(いで)がったあ…。 だが 無理もねえ この世界で やっていく難しさを 誰よりも知ってんだもんな…。 そんな ママの期待を 背負ってるとしたら…>

アキ「重でえ…。」

種市「天野?」

<あんなに 歌がうまくて 器量がよかった ママですら 通用しねがったのに… おらなんか>

種市「天野。 無視すんなよ 天野!」

アキ「無視じゃねえ。 聞こえたけど 聞こえねえふりしただけだ。」

種市「いや だから それが無視だべ。」

アキ「何すか 先輩 手短に お願いします!」

種市「ユイに会ってきたんだべ?」

アキ「そっちも重でえ…。」

種市「重でえ?」

アキ「いや うん 元気だった。 スナック手伝ってた。」

種市「えっ スナッグ!? ユイが?」

アキ「写真 見るか?」

種市「え…。」

種市「うわっ ダセえ! ダセえ!」

アキ「ダセえぐれえ 我慢しろ! ようやく立ち直ったんだぞ。」

種市「そうか…。 そうだよな。」

スナック・梨明日

吉田「先生 ガールズバーって知ってる?」

磯野「あ~ 東京で はやってるっぽいね。」

ユイ「何それ 知らない。」

吉田「カウンターの向こうに ガールズがいて 一緒にお酒飲んだり しゃべったり カラオケ歌ったりするんですって。」

磯野「すっごく楽しいんですって。」

弥生「それ スナックだべ。」

美寿々「んだ スナックだ。」

春子「スナックと何が違う訳?」

吉田「何も言えねえ。」

まごころ第2女子寮

安部「お帰り!」

アキ「ただいま!」

しおり「遅い!」

アキ「じぇじぇ! また反省会ですか?」

しおり「『また』とか言うなよ! 奈落にいる限り 日々 反省だよ。 じゃあ まず 昨日の反省会…。」

安部「まめぶ食べる?」

アキ「はい! 有馬さんは 今日も無断外泊か?」

喜屋武「連絡も来ないよ。」

真奈「どうせ 夜遊びやろうもん。 やれ 麻布(あざぶ)のクラブ…。」

安部「だんご いくつ?」

アキ「3つ! 小野寺(おのでら)ちゃんは?」

喜屋武「起こした方がいいかね?」

しおり「寝かしておこう 受験も近いしな。 昨日も言ったけど 年末のファンミーティングの成果が 全然 生かされてないと 思うんだよ!」

安部「七味入れますか?」

アキ「入れる 入れる!」

安部「じゃあ ストップって言って下さい。」

しおり「国民投票の結果で 満足しちゃってるっていうかさ 特に真奈とか 小野寺ちゃんもだけど アメ女と掛け持ちで やってる子はさ 自分が GMTなのか アメ女なのか…!」

アキ「ストップ!」

安部「どんぞ。」

アキ「頂きま~す。」

しおり「はっきりしてほしいっていうかさ その辺 どう考えてんの?」

真奈「もともと 佐賀なのか博多なのかも はっきりせんとばってん。」

しおり「佐賀だろ!? 佐賀のがばいキャラでいくんだろ! そもそも『がばい』って何だよ! どういう意味!?」

真奈「そいも はっきりせんとばってん。『すごい』とも違うし『やばい』とも違うし…。」

喜屋武「うちも で~じ まめぶ食べたい!」

安部「だんご いくつ?」

喜屋武「4つ 七味もね。」

安部「じゃ ストップって言って下さい。」

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