渉「華さん お招きありがとう。 楽しみだな~。」
華「是非 楽しんでいって下さい。」
渉「うん。」
潔子「音さん。」
音「潔子さん 和子さん!」
潔子「お久しぶり!」
音「久しぶり。 うわ~ すごい。」
潔子「もうすぐ8人目が生まれるんですって。」
音「8人目!?」
和子「うん。」
音「千鶴子さん。」
千鶴子「本日は お招きありがとう。」
音「来てくれてうれしい。 あの舞台って…。」
千鶴子「ご心配なく。 まだ出演者の発表前だったから 大きな混乱もなく進んでいるそうよ。」
音「よかった。」
千鶴子「すてきな音楽会になりそうね。」
佐代「皆様 本日は足をお運び頂き ありがとうございます。 どうか 子どもたちと一緒に 楽しい時間をお過ごし下さい。」
(拍手)
♬『きよしこのよる ほしはひかり すくいのみこは まぶねのなかに』
♬~(『ジングルベル』)
藤丸「♬『赤いリンゴに くちびる寄せて』」
久志「♬『だまって見ている 青い空』」
「キャ~!」
久志「♬『リンゴは何も いわないけれど』」
藤丸「♬『リンゴの気持ちは よくわかる』」
久志 藤丸「♬『リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ』」
藤丸「♬『どなたがいったか うれしいうわさ』」
久志「♬『軽いクシャミも トンデ出る』」
久志 藤丸「♬『リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ』」
(拍手と歓声)
久志「最後は 古山裕一君です。 皆さん 大きな拍手で迎えて下さい。 どうぞ!」
(拍手)
裕一「(せきばらい)え~ 僕から ひと言だけ 挨拶させて下さい。 音楽には さまざまな力があります。 慰めたり 鼓舞したり 人は いろんな場面で音楽と関わります。 え~ 僕は音楽家として 人に喜びをもたらす音楽を 皆様と共に共有したい。」
裕一「今日 ここにいる皆様のお顔を見て そう感じました。(せきばらい)最後の曲は『蒼き空へ』という曲です。この曲は 作詞家の村野鉄男君と一緒に作りました。 歌うのは… 私の妻 古山 音です。 僕が… 僕が 音楽家として 続けられてこられたのは彼女のおかげです。 掛けがえのない 私の恩人です。 音。」
(拍手)
裕一「それでは聴いて下さい。」
音「♬『仰ぐは 小春日 燦々と溢れ スイセンのしずく 羽交わす つぐみたち 君よ いつか たぎり落つ雨も上がれば 希望に胸はずませ 空へ はばたく その時 吹く風を待ちわびて 雲をさき 届く光を辿らん さあ 翔け 途切れた あの夢の続きへと 睦し日 幾重と胸に畳みて どこまでも蒼き空へ』」
(拍手)