【 連続テレビ小説「エール」】23話ネタバレ

三郎「ひい~! 突き当りだな。」

光子「右にあります。」

三郎「うっ…。]

光子「お茶 いれてきます。」

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音「どうして? 急に。」

裕一「分がんない。 勝手に言葉が出た。」

音「ほ… 本気。」

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裕一「ほ… 本気。」

音「いいの?」

裕一「何が?」

音「私で。」

裕一「ぼ…。 音さん 音さん ちょっと こっち来て。 僕には 君しかいない。 音さん… や… やなの?」

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音「私にも あなたしかいない。」

裕一「ありがとう。」

音「裕一さん。」

裕一「はい。」

音「結婚しても 歌手になる道は諦めない。 それでもいい?」

裕一「うん。 僕も望んでる。 2人で頑張ろう。 お互いにエール送り合って 音楽の道極めよう。 もう1度 言います。 僕と 結婚して下さい。」

音「はい。」

裕一「やった~ アハハ!」

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戻ってきた三郎にお茶をかけてしまう光子

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三郎「あちっ! あちちっ! あちあち…。」

裕一「あっ!」

音「えっ?」

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仕切り直し

音「お父さんの浴衣来て並ぶと 何か夫婦みたい。」

三郎「冗談じゃねえ。 俺には まさっつう女房がいんだ。」

音「どんな方なんですか?」

三郎「優しくて思いやりがあって いっつも家族のこと考えてる女だ。 俺には もったいねえ。へへへ…。 …で どうすんだ? 裕一。」

裕一「音さんと結婚します。許して下さい。」

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三郎「留学は どうすんだ?」

裕一「行く。」

三郎「2人じゃ行けねえぞ。」

音「私 努力して 力つけて 期待されるような 歌手になって追いかけます。」

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三郎「お~ 見上げた根性だ。」

音「本気です!」

三郎「しかしな ここの家じゃ女が生きてえ道 生きんのが普通みてえだけど 世間は違うぞ。 裕一が養子に行く親戚は 特に頭が固い。」

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裕一「父さん… 反対なの?」

三郎「俺は 男だからとか 女だからとかでねえ みんな 人間だ。」

音「お父さん… 全くそのとおりです! ますます 裕一さんと結婚したくなりました。」

三郎「さっきも言ったが そういう考えしてんのは俺だけだ。 歌手になれてえ女と 結婚許すとは思えねえ。 あんた… もし『結婚は許す。歌手は諦めてくれ』って 言われたら どうする?」

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三郎「裕一 『結婚は許すが 音楽の道は諦めてくれ』と言われたら どうする?」

光子「三郎さん あなたが頼りです。 そちらのご一族を説得して下さい。 2人のために 2人の夢のために。 よろしくお願いします。」

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三郎「あ… あんた さっきまで反対してたじゃねえか! なして 急に変わったんだ?」

光子「あの… 2人が… あの その…。」

三郎「何だ?」

光子「せっ…。」

三郎「何だよ はっきり言えよ。」

光子「あの… 2人が接吻しとるところを 見ちゃったの!」

裕一「いや… えっと…。」

光子「汽車は走り出しました。 もう止まれせん。」

三郎「どうにも あんたの言ってることが 理解できねえ。」

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光子「裕一さん。」

裕一「は… はい はい! あっ… はい?」

光子「確かにあなたは未来を嘱望される作曲家かもしれんけど 私に言わせれば まだ1曲しか認められてない ひよっこよ。」

三郎「おい!」

光子「諸手を挙げて喜べる男じゃない。 それでも あなたに託すの。 何でだと思う?」

裕一「せ… 接吻したからですか?」

光子「バカ! 違う! あんたっていう人間を信じとるの。 頭は 駄目と言っとるけど 心が 行けって叫ぶの! だから… しょうがない。 許す! 私は。」

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裕一「あ… ありがとうございます!」

三郎「支離滅裂だけど…。」

音「気持ちは伝わるでしょう?」

三郎「お父さん 大変だったろうな。」

音「黒蜜が出たって いつも言ってました。」

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光子「音を幸せにすると誓って。」

裕一「は… はい。」

光子「『私 古山裕一は』。」

裕一「わ… 私 古山裕一は 音さんを幸せにすると誓います!」

光子「音。」

音「はい!」

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音「私 関内 音は 裕一さんを幸せにすると誓います!」

光子「よし! あとは三郎さん 古山家の許しを頼みます。」

三郎「何だか分かんねえが… まあ 俺に任せとけ。 ハハハ… なっ!」

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