【 連続テレビ小説「エール」】34話ネタバレ

コロンブスレコード

音「失礼いたします。」

杉山「何ですか?」

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音「廿日市さん 少々 お時間よろしいでしょうか?」

廿日市「よろしいでしょうかって そんな急に来られましても…。」

小山田「こちらは?」

音「私 専属作曲家として お世話になっております 古山裕一の家内でございます。」

小山田「古山…。」

廿日市「奥さん… 小山田先生 申し訳ございません。」

小山田「いや~ 構わんよ。 帰るところだからね。 じゃあ また明日。」

廿日市「あっ よろしくお願いします。 今日は お疲れ様でした。 あ~ そこまで お見送りいたしましょう。 お見送り…。」

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杉山「大変失礼しました!」

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音「なぜ 契約金の減額なんて話に なるんでしょう?」

廿日市「立派な賞を取ろうがどうしようが 庶民が喜ぶ音楽をつくれなきゃ プロとして失格なんですよ! うちの会社が出してるレコードが 赤レーベルと青レーベルに分かれてることは ご存じですよね?」

音「ええ。」

廿日市「赤レーベルは流行歌。 青レーベルは西洋音楽。 古山君は 赤レーベルの作曲家です。」

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廿日市「この赤レーベルは居酒屋のおじさんたちに 聴かせる音楽なんです。 彼は そこんところが 分かってないんじゃないかな~?」

音「どういうことでしょう?」

廿日市「余計なことをするんですよ。 普通に盛り上がるメロディーを 作ればいいんです。」

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廿日市「それを西洋音楽の こざかしい知識をひけらかし 音楽を台なしにしている! そういうところが鼻につくんです!」

音「分かりました! その点につきましては ご要望に お応えできるようにします。 ですから…。」

廿日市「やっぱり 向いてないんじゃないかな~? 小山田先生は どうして 彼なんかを推薦したんだろう?」

音「小山田先生って… もしかして 先ほどの?」

廿日市「去年の夏 奥さんが 売り込みに来たじゃないですか。 そのあと 小山田先生から 突然 言われたんです。」

回想

小山田「君のところでな 契約してほしいんだよ。」

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回想終了

音「でも なぜ 小山田先生が?」

廿日市「こっちが聞きたいですよ。 というわけで 契約金の件は了承して下さい。 もういいですか?」

音「ということは つまり… 廿日市さんは 小山田先生を 随分と 軽く見ていらっしゃるってことですよね?」

廿日市「はあ!?」

音「だって そうじゃないですか。 先生のご紹介で専属契約した主人を こんな ぞんざいに扱うなんて。」

廿日市「いやいや ぞんざいって…。」

音「そうだ。 いっそ 先生に直接お願いした方が 話は早いかもしれませんね。 私 お話ししてきます。 まだ お近くにいらっしゃいますよね?」

廿日市「ちょちょ… ちょっと待った!」音さんの勝利w

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古山家

音「というわけで 無事 去年と同じ 3500円で交渉成立しました。」

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裕一「お… お… 音! す…すごいな!」

音「だけど 今回は はっきり言われちゃった。 契約金は前払い金だから レコードが売れんかったら返済しろって」

裕一「借金が増えたってことだよね?」

音「そうとも言うよね。」

裕一「うん… だね。」

音「大丈夫! なんとかなるよ!」

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裕一「うん… だといいんだけど。」

音「あのね… 今日 小山田先生に会った。」

裕一「えっ えっ えっ!? う… うそ!」

音「裕一さんが専属契約できたのは 私の売り込みじゃなくて 小山田先生の推薦のおかげだったみたい。」

裕一「推薦? えっ? ぼ… 僕を? だって ぼ… 僕 先生に会ったこともないよ。」

音「裕一さんが 国際作曲コンクールで入賞したこと 先生 ご存じだったんじゃないかな? 将来有望な若者がいるって思ってくれたんじゃない?」

裕一「せ… 先生が… 僕を?」

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音楽学校

久志「へえ… あの巨匠に 目をかけてもらったのか。」

音「見てくれる人は ちゃんと見てくれとるんですね。」

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久志「でも 音さんもすごいな。 会社に直談判しに行くなんて。 大した行動力だよ。」

音「じっとしとれんタチで。」

久志「その行動力 自分のためにも使ってみたら?」

音「えっ?」

久志「鷹ノ塚記念公演の選考会 募集始まるみたいだよ。」

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コロンブスレコード

作曲家A「やっぱり そうですよ…。」

作曲家B「ああ…。 貫禄あるよな…」

作曲家A「ええ。」

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裕一「小山田先生…。」

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