【 連続テレビ小説「エール」】60話「環のパリの物語」ネタバレ

嗣人のアパート

嗣人「お帰り。」

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環「ただいま… 今 逆だけど。」

嗣人「どうだった?」

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嗣人「またチャンスはあるよ。」

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環「違うの…。 合格したの。 私… オペラハウスに立つ。」

嗣人「フフフフフ…。」

環「どうしたの?」

嗣人「アハハ… フフフフ…。」

環「嗣人さん?」

嗣人「傑作だ! 俺が… 街のカフェで個展をやらないか って言われて いい気分になってる時に 君は オペラハウスだ。 バカみたいだ…。」

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嗣人「何を喜んでるんだ! 俺と君の何が違うんだ? 俺は…。(絵を床に叩きつける)」

環「やめて! やめて… やめて!」

嗣人「くそ くそ くそ…。」

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環「嗣人 しっかりして! あなたには才能がある!」

嗣人「うわべの言葉なんか いらない!」

環「本当に思ってる! 心底思ってる!」

嗣人「どうして分からないんだ…。 その優しさが人を苦しめるのに! どうして… どうして…。」

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嗣人「君の… 失敗を願ってる。 どんなに喜ぼうとしても… 心の奥底から嫉妬があふれてくる。」

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嗣人「俺は… 君といる俺が嫌いだ。 君といると… 俺は どんどん やなやつになる。 俺は… 君という光の影でいるのは… 耐えられない。」

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嗣人「環…。 歌を… 歌を諦めてくれ…。 君を愛してる。 頼む… 頼む…。」

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カフェ

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フィリップ「おめでとう!」

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環「あったかい」

フィリップ「どうするんだい?」

環「私は光でいたい 傲慢ですか?」

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フィリップ「自分に嘘をつくことが 最大の罪です それでいい それが君の人生だ」

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パリ 春

蝶々夫人が環によってよみがえる オペラハウスに続きニューヨーク公演も成功!

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カフェ

ピエール「この絵を譲ってもらえないか?」

フィリップ「批評家のピエールだ」

嗣人「…その絵はだめです」

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ピエール「他は凡庸だが この絵だけは素晴らしい」

嗣人「ありがとう でもその絵はだめですだめです」

ピエール「そう残念だ 僕は君のことをこき下ろしたが この絵が描けるなら まだ将来はあると思うが」

嗣人「では無理です もうそんな女性にはめぐり逢えませんから」

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ピエール「そう…残念だ」

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