玄関
音「はい。」
3人「こんにちは 華ちゃん いますか?」
華「こっち こっち!」
「華ちゃん!」
「お邪魔します。」
「お邪魔しま~す!」
音「どうぞ。」
華「早く!」
音のピアノに子ども達が歌う 華ちゃんは何故か紙ヒコーキで遊ぶw
♬『さいた さいた チューリップの花が ならんだ ならんだ 赤 白 黄色 どの花見ても きれいだな』
裕一「お~ 上手~。」
華「お父さん お帰りなさい。」
裕一「うん! ただいま 華。」
音「お帰りなさい。」
裕一「ただいま。 みんな 上手だね。」
「こんにちは。」
裕一「こんにちは。」
「こんにちは。」
裕一「はい こんにちは。」
音「楽しかった人~?」
3人「は~い!」
裕一「フフフ…。」
音「裕一さん 私 いいこと思いついちゃった。」
裕一「何?」
鉄男のおでん屋
鉄男「音楽教室?」
裕一「近所の子どもたち集めて 歌 教えたいって。」
鉄男「へえ~ いいじゃねえか。」
裕一「子どもたちと歌ってる時 本当に いい顔してたんだよ。」
鉄男「本当に歌 好きなんだな。」
裕一「音の夢 いつか絶対かなえてあげたいな。」
鉄男「できるよ。 久志だって ちゃんと実現したし。」
裕一「久志は? 最近 来てる?」
鉄男「いや… ここんとこ ご無沙汰だな。」
裕一「今日も誘ったんだけどね 録音 入ったって。」
鉄男「『露営の歌』以来 2人とも すっかり売れっ子だもんな。」
裕一「大将だって頑張ってるよ。 この間の曲 すごくよかったよ。」
鉄男「全然 売れねがったけどな。 まだまだ作詞だけじゃ食っていけねえ。 しばらくは おでん屋 続けることになりそうだ。」
裕一「あっ… 久志が言ってたよ。 『人には それぞれ 花開くのに 最適な時期があるもんさ』。」
鉄男「似てねえ。」
(笑い声)
鉄男「来んのかね… そんな日が。」
「大将 お代わり!」
鉄男「はいよ。」
古山家
裕一「ただいま。」
音「お帰りなさ~い。 よし…。」
裕一「えっ… 何をしてるの?」
音「見て これ。 音楽教室のチラシ。」
裕一「へえ~ いいね!」
音「でしょう? それからね 教室で教える歌も考えたの。」
裕一「『かたつむり』。」
音「みんなが知ってる歌がいいと思うんだけど ほかに いいのあるかな?」
裕一「ちょっと見せて。」
電話が鳴る
裕一「あ~『浜辺の歌』…。」
音「はい 古山でございます。」
吟「音? 近いうちに そっち行ってもいい?」
音「お姉ちゃん? 何ぃ? いつも突然押しかけてくるくせね。」
吟「裕一さんがいる日を教えてほしいの。」
吟夫婦が訪ねてくる
音「いらっしゃい。」
裕一「どうも。」
智彦「本日は 古山さんに お話があって参りました!」