連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第125話「戦争と楽園」

藍子「うん!」

布美枝「けど 今日 お父ちゃんが ええ事 言っとったよ。」

回想

布美枝「お父ちゃんは 昔から くよくよ しなかったんですね。」

茂「何がだ?」

布美枝「笹岡さんが言っておられました。 お父ちゃんは明るかった。 戦地で けがして 悲観する人も 大勢いたのに…。」

茂「ああ。 がっくりしとっても 生きていけんからなあ。 ないものを嘆いても始まらん。 工夫して 人に負けんだけの 仕事ができれば 両腕だろうが 片腕だろうが 関係ないけん。」

布美枝「ええ。」

茂「弱いとこは 誰にでもある。 くよくよ考えるより 前に進む 強い意志が大事なんだ。 俺はな お母ちゃん… 幸運だったと思っとるよ。」

布美枝「え?」

茂「腕一本 なくしただけで 生きて帰れたんだけんな。」

布美枝「はい… そげですね。」

回想終了

布美枝「お母ちゃんも藍子も お父ちゃんのまねして くよくよせずに 自分のできる事 頑張ればええんだわ。」

藍子「うん!」

布美枝「お父ちゃんの たくましいところは おばあちゃん似だね。

藍子「うん。」

修平「♬『コラソン デメロン デメロメロメロン』 布美枝さん 小腹がすいたんだが まんじゅうでもないか?」

藍子「食いしん坊なとこは おじいちゃんに似たんだね。」

修平「どげした? 何が おかしいかや?」

(3人の笑い声)

(風鈴の音)

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