連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第149話「独立宣言」

(雨の音)

<梅雨が始まった6月の半ば…>

布美枝「お帰り! あんた どげしたの?」

藍子「傘 忘れて出ちゃって。」

布美枝「風邪 ひいたらいけん。 お風呂 沸かすから すぐ 入んなさい。 ね!」

藍子「お母ちゃん。」

布美枝「ん?」

藍子「私… もう嫌だ。」

台所

布美枝「この間から 気になっとったの。 何だか 疲れとるなあって。 何か あったの? 学校で。」

藍子「『先生は えこひいきする』って 言われちゃった。」

布美枝「なして? 藍子は そんな事せんでしょう。」

藍子「学級通信の『今週のエースくん』の コーナー。」

布美枝「ああ… あれ。」

藍子「ふだんは目立たない子の いいとこ紹介したかったの。 でも 『自分が同じ事しても 先生は 褒めてくれない 不公平だ』って 言いだした子がいて。 だんだん みんなが 『先生は えこひいきする』って 騒ぎだしたの。」

布美枝「ちゃんと 説明した?」

藍子「でも 『エースくん』で 紹介した子にも あれのせいで 仲間外れにされたって 泣かれちゃうし。 私 先生に向いてないのかな?」

布美枝「藍子…。」

茂の仕事部屋

茂「う~ん。 よかれと思って やった事が あだになったか。」

布美枝「ええ。」

茂「子供の信頼というのは 一遍なくすと 取り戻すのは難しいけんな。」

布美枝「先月から 家庭訪問しとるんですけど 親御さん達からも 藍子のやり方が おかしいんじゃないかって 言われとるようなんです。 今日 伺った お宅でも 随分 きつく言われたみたいで。」

茂「うん。 新米の先生に 子供を任せるのは 親も不安なんだろう。」

布美枝「同僚の先生にも 厳しい事 言われたみたいで。」

茂「うん 『四面楚歌』か…。」

布美枝「どげしたもんですかねえ。」

茂「うん。」

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