連続テレビ小説「花子とアン」第21回「嵐を呼ぶ編入生」【第4週】

校長室

はな「ここは…。 ブラックバーン校長…? 私 どうして こんな所に…?」

ブラックバーン『はな、気分は?』

茂木「はなさん。 まさかとは思うけど ゆうべ お酒を飲みましたか?」

はな「お酒… イタッ。 まさか! お酒なんて飲んだ事ありません!」

富山「おかしなものを飲まなければ そうはなりませんわね。」

はな「あ… 昨日 葉山蓮子さんのお部屋で ブドウのお薬なら飲みました。」

茂木「ブドウのお薬?」

ブラックバーン『彼女を呼びなさい』

蓮子「お呼びでしょうか?」

ブラックバーン「(英語)」

富山「『単調直入に聞きます』。

ブラックバーン「(英語)」

富山「『はなさんに ブドウ酒を飲ませたのは あなたですか?』。」

蓮子「いいえ。 ブドウ酒は 滋養のために 私が 家から持ってきたものです。 はなさんが それを勝手に飲みました。」

はな「えっ!?」

ブラックバーン『はな、本当ですか』

富山「本当の事を答えなさい。」

はな「私… あまり よく覚えてなくて…。 初めは 蓮子さんがお薬だと言って 注いでくれて…。 そうですよね? お薬だと おっしゃいましたよね?」

蓮子「お酒は 百役の長と申しますもの。」

富山「つまり 葉山さんの部屋にあったブドウ酒を あなたが見つけて 勝手に飲んだんですね?」

茂木「はなさん。 校長先生の目を見て答えなさい。」

はな「私… 本当に よく覚えてなくて… ごめんなさい。」

(通訳する富山)

ブラックバーン「Dear dear dear dear…。」

茂木「ここでは 飲酒は もちろん お酒を持ち込む事も 禁じられています。 酔っ払って夜中に騒ぐなんて もっての外です!」

ブラックバーン「(英語)」

富山「『ブドウ酒は 没収します。 反省文100回』。」

蓮子「分かりました。 以後 気を付けます。 もう 下がってよろしいですか?」

はな『私はどうなるのでしょう』

蓮子の部屋

白鳥「ほかに持ってませんか?」

蓮子「いいえ。」

白鳥「ブラックバーン校長は 寛大ですね。 よく 反省文くらいで 済みましたよ。 大体 あなたはですね…。」

蓮子「授業が始まりますので 失礼致します。」

教室

「酔っぱらってたんですって。 葉山様のお部屋で こっそり ブドウ酒を飲んだそうよ。」

「葉山様も さっき 校長室に呼ばれてましたわ。」

富山『静かに』

醍醐「先生! はなさんは どうなるんでしょう?」

富山「とりあえず 謹慎中です。」

醍醐「『とりあえず』?」

富山「修和女学校始まって以来の 不祥事ですから 退学は 免れないでしょう。」

醍醐「退学!?」

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