教室
はな『I say my prayers I go downstairs Imeet some of my classmates』
茂木「はなさんが ここに来た頃は 英語で話しかけられるのを 怖がって 西洋人の先生たちから 逃げ回ってたんですよ。 それが ある時から 猛勉強を始めて。 私も 大勢の生徒を見てきましたが 修和女学校で はなさんは 一番の頑張り屋さんです。」
「はな先生! 質問が!」
はな「タカノさん 何度言ったら分かるの? はなではなく 花子先生でしょう。」
(笑い声)
一同「また言ってる!」
はな「『私の後にくりかえして』 花子先生。」
<ふじには 自分の娘とは思えないほど はなが 立派に輝いて見えました。>
はな「I say my prayers.」
生徒たち「I say my prayers.」
はな「I go downstairs.」
<ふじは 本当の胸の内を はなには言わず 一人 甲府へ帰っていきました。>
安東家
居間
朝市「ほうけ… はなは 東京で働くだけ。」
もも「おかあ 本当にいいだけ?」
ふじ「ああ…。」
もも「おかあの気持ち お姉やんは 分かっちゃいん。」
修和女学校
廊下
<茂木先生のご厚意で かよは とりあえず 学校のお仕事を 手伝う事になりました。>
かよ「おはようごいす。」
生徒たち「ごきげんよう。」
かよ「おはようごいす。」
向学館
編集部
梶原「向学館の梶原と申しますが。」
富山『ご用件をおっしゃって下さい。』
梶原「富山先生ですか。」
富山「どうぞ ご用件をおっしゃって下さい。」
梶原「はい。 安東はなさんの事で。」