英治「すいません! 本当に すいません!」
はな「あっ。 何枚ありました?」
英治「こっちは 10枚です。」
はな「えっ? どうしよう! 1枚足りません!」
英治「大変だ…。」
はな「てっ! あんな所に!」
英治「ありました。 17ページ!」
はな「ああ もう 嫌になっちゃう…。」
英治「すいません。 僕が窓なんか開けなければ…。」
はな「いえ 違うんです! 私の事 誰よりも分かってくれる友達に 心の… 心の中を 読まれてしまったんです。 私の中には ずっと… ずっと… ある男の人がいるって。 『そんなはずない。 絶対に違う』って 打ち消そうとしたんですけど…。」
英治「確かに そういう事って…。」
はな「どうやら 私の知らないうちに その人は 私の心臓の中まで 入り込んでしまったみたいで…。 私の心臓は パルピテーションの嵐です! あなたのせいで…。 好きです! てっ…。 ごめんなさい! 私… どうかしてますよね! ごめんなさい!」
道中
英治「花子さん!」
はな「本当に… ごめんなさい。」
英治「もう 謝らないで下さい。 謝らなきゃいけないのは 僕の方です。」
はな「村岡さんは 何も…。」
英治「花子さん…。」
<ごきげんよう。 さようなら。>