純「ねえ この世にさ 神様なんているのかな? いるのだったら なんで こんなことするんだろ? あ もしかして あれかな? 私に もうホテルで働くのやめろって 言ってくれてるのかもしれない。」
愛「そんなことないですよ。 お義父さんと約束したんです。 どんなことがあっても あなたを守るって。」
純「どうすれば いいの私は?」
愛「純さんは 今まで通り純さんのままで。」
純「そんなことしたって みんなが不幸になるだけじゃない。 私は結局ね 人のことを幸せにするとか 笑顔にするとか そういうことは出来ないの。」
愛「私は人のことを笑顔に出来ない? 幸せに出来ない? なに言っちゃってるんですか? 俺は… 俺はあなたと出会えたおかげでメチャクチャ幸せになったんですけど? じゃあ そう思ってちゃダメってことですか?」
愛「俺だけじゃない あなたと出会ったことで いろんな人が笑顔になりました 希望を持ちました 色々な人が結びつくことが出来ました。 どんなことがあっても その事実だけは 決して消えないんですけど 違いますかね?」
純「じゃあ なんで行く先 行く先 こんなひどい目に遭わなきゃいけないの?」
愛「それは あなたが どんなツライ試練でも 耐えられる… うわー! もう!」
愛「俺だったわからないですよ そんなの! 俺だってメチャクチャ腹立ちますよ。 神様いんのかって思いますよ! でもね 人生は そんな説明できることばっかりじゃないんですよ。 こんな理不尽なことばっかり起きてるんですよ。 一生懸命頑張ってる人間が損をして なんかズルして楽してるヤツがノウノウと生きてるんですよ。」
愛「だから イジメとか差別とか戦争とか そんな いつまでたってもなくなんないですよ。 それでも… それでも俺たちは諦めなずに生きていくしかないんですよ。 愛するためですよ 自分の大切な仕事や自分の大切な人を愛して 愛して 愛して 愛していけば 笑顔を取り戻せるんですよ 希望を取り戻せるんですよ 奇跡を起こせるんですよ。 そう思うことに決めました 今 僕は すみませんね。」
純「なによ そっちばっかり 勝手に決めちゃってさ…。」
愛「泣いてください。 あなたは誰よりも悲しんでいるんだから 泣いてください。」