狩野家
晴海「明日晴れるといいですね」
善行「雨や絶対」
晴海「正のことですけど」
善行「正が どうしたんや?」
晴海「マリヤさんと別れたばかりだし さすがに お見合いは ちょっと早いような…」
善行「何を言うてんねんな 相手はな 得意先の社長の 一人娘や 正もこれで余計なことは考えんで 仕事に打ち込めるやろ こういうことをな一石二鳥と言うんや」
晴海「一石二鳥って あの なんで 一石二鳥って言うんでした?」
善行「当たったんや 一羽目の鳥に 石がな それが ええ角度で 跳ねたやろ 横の鳥に パン と当たってな それで その鳥… もう ええわ… まあ そういうことがあったんや 大昔 よう知らんけど あったんやろ」
晴海「すみません」
純と愛
純「今日は ありがとうね」
愛「はい」
純「楽しかったね」
愛「じゃあ おやすみなさい」
純「おやすみ」
せめて チューくらいしようとか 思わないわけ?
なんだよ? いきなりかよ? でも ついに二人の 初チューか ん?
純「なんか 見えてんの?」
愛「自分の本性のような 死んだ弟の顔のようなものが」
待田純「なんで お前が生きてんだ お前が死ねが良かったんだ」
純「大丈夫?」
愛「今日はもう 帰ります すみません」
純「あ」
おじぃ 本当に大丈夫かな あいつと 付き合って