自宅
純「ただいま」
愛「あ お帰りなさい 大丈夫ですか?」
純「ん?」
愛「なんか 元気ないみたいだから」
純「あぁ 全然 大したことないから 大丈夫 そっちは何してたの?」
愛「勝手にやっちゃ悪いかと思ったんですけれども」
純「うん」
愛「僕なりに部屋を片付けて アレンジしてみました」
純「ん? うわ! 本当だ うわ! 何これ? 凄い! うをー これ 洗っといてくれたの?」
愛「はい」
純「あっ! 何これ シーツ うわ! 張り替えてある! 気持ちいい!」
夕飯
純「んー ウマい! 愛くん お嫁に欲しいね」
(携帯の着信)
純「ん? 出なくていいの?」
愛「いいんです 母からなんで なんだか 最近やたらと かけてくるんです」
やっぱ 言えないよな パパとママに会ったことは
純「いや あのさ… 今日さ 外国のお客さんに ちゃんと答えられなかったんだけど あの 『フロントで確かめてくるから ちょっと しばらく 別の場所で待っててくれ』って なんて言うのかな?」
愛「んー?(英語で答える)とかで いいんじゃないですかね?」
純「あぁ なるほどね」
えーと 覚えられるかな?
愛「あ 覚えられるように 紙に書いときますね」
純「ありがとうございます でも 凄いよね 愛くん 人の顔さえ 見れたら なんでも仕事出来そうなのに」
愛「すみません」
純「別にあやまらなくて いいんだよ」
愛「あの… 本当にいいんでしょうか? 僕ここに居ても?」
純「つか何? イヤなの? 私の部屋が?」
愛「いや 逆です 凄く居心地がいいから 色々なものがあって 見てると飽きないし これ 全部 純さんが 集めたんですか?」
純「ううん ほとんど おじぃから もらったの 欲しいもの片っ端から集めてたからさ おじぃ『今日あるものは 明日あるとは 限らない』とか言って」
愛「へぇ ちなみに… これは?」
純「あ これね 私が小さいころ おじぃがよく読んでくれてたんだ」
愛「へぇ」