那覇
純「こっちか」
ここに 愛くんがいるわけ? なんて言おう…? 愛くんが出てきたら
(チャイムを鳴らす)
つーか女と住んでいたり しないよね? まさか?
純「マリヤさん!」
おろしてなかったんだ お兄ちゃんの子
マリヤの部屋
純「すみません」
マリヤ「ねえ? なんでここ 分かったの?」
純「あ! 実は 愛くんがメールで教えてくれて あ! まさか… 愛くんが こっちにお邪魔してるなんてことは…」
マリヤ「何言ってるの? 大体そんな人知らないし」
純「そうですよね すみません あの… 兄貴の結婚式が 明日って いうのは?」
マリヤ「知ってます」
純「え? え? じゃあ 兄貴とまだ 連絡とってるんですか?」
マリヤ「そんなわけないでしょ もう関係なし 正と私」
純「マリヤさん まだ お兄ちゃんのこと 好きなんじゃないですか? ウチの兄貴も マリヤさんと別れてから ずっと マリヤさんのこと 気にしてました マリヤさんと別れて 初めて マリヤさんの大事さに気づいたと思うんです…」
マリヤ「いまさら 遅い」
純「そうかもしれないけど でも ほら まだ 間に合いますよ ほら あんな 結婚式 ぶっ潰してやりましょうよ」
マリヤ「じゃあ 聞くけど 正と結婚して 私が 幸せになれると思う?」
鋭い質問だ…
マリヤ「私 忙しいの」
純「ちょっと 待って 確かに いや 確かにね 確かに ウチは ダメ兄貴は マリヤさんのこと 幸せに出来ないかもしれないです でも マリヤさんが 居ないと もっとダメになっちゃうと思うんです ほら? その子を1人で産んだって その子の父親は あのダメ兄貴しか居ないんですよ」
マリヤ「なんなの あなた? もうほっといてくれる?」
純「ちょっと! マリヤさん こないだ言ったこと 覚えてます? あなたは 家族を大切にしない人は 私は信じないって 言いましたよね? 私 それ 凄い胸に刺さって それって その子を大切にするってことなんですよ!」
マリヤ「うるさい!」
純「マリヤさん!」