ロビー
純「ちょっと 何やってんの?」
愛「いや 極度に緊張したら 何も浮かばなくなっちゃって すみません」
純「あんな 親父の言う事なんか 気にしなくていいからね 人のことバカにするようなことしか言わないんだから ごめんね」
愛「いや」
晴海「純 そろそろ 帰ろうと思うんだけど 愛さんも家で一緒に ご飯食べてもらったら?」
善行「いや 初めての客さんに差し上げるご飯は ウチにはない」
晴海「ちょっと お父さん」
純「ああ 私も 今日は愛くんの部屋に泊まるから」
善行「ここに泊まるんだったら 宿泊代 払え!」
純「分かってるわよ そんなの」
善行「それと もう一つ ええか? 明日は おとなしゅうしとけよ 明日はな 大事なウチの長男坊の結婚式や 分かったな?」
純「ちょっと」
剛「あーあ お腹すいた お母ちゃん早くご飯にしようよ」
晴海「ああ」
売店
純「昔はさ この辺に おじぃが集めた楽器が いっぱい置いてあって おじぃがお客さんに 聞かせてあげてたの」
愛「へえ」
純「子供とかには マジックとか見せたりしてさ みんな 喜んてたなぁ でも 今は こんなんばっか これも これも 全部オヤジのアイディア 金儲けのことばっか 考えちゃって おじぃが集めたもんの中で 残ってんのこれくらいかも」
愛「すごい これ 動くんですか?」
操作するが動かない
純「ああ なんか むかつく あった方がいいもんが無くなって 無い方いいもんばっかり あるみたいだし それもこれも 全部 あのオヤジのせいだ」