オオサキプラザホテル
ブライダルサロン
新郎「俺の意見も聞けよ」
新婦「だから この前の打合せで これ って決めたの」
新郎「俺いなかったじゃん」
新婦「いなかったの そっちの都合やん」
ああ また揉めてるよ あの2人
新婦「このピンクに決定したの!」
新郎「なんだよ このピンク? センス悪いな」
新婦「ああ よく言う じゃあ 何がいいの?」
新郎「これがいいじゃん キラキラしてて」
新婦「よくないよ ピンクが絶対いい!」
ダメだ… 話しかけられない…
新郎「結婚式だってさわやかなのがいいの!」
新婦「さわやかなのとか 求めてないから!」
新郎「求めた!」
新婦「あ! 待田さん! もう 助けて下さいよ 待田さんが担当じゃなくなってから なんも決まらないくて 私たち」
純「ああ それは ゆっくり 2人で話し合って決めれば大丈夫です」
新郎「そんなこと言わずに 相談乗ってくださいよ 今 揉めてんのは テーブルに飾る 花のことなんです」
純「ちょっと やめてください! す すみません あの…」
なんで こんなに 怖いんだろ… お客さんと接するのが…
こうしてる方がほっとする自分がいる…
自宅
純「ただいま」
愛「おかえりなさい」
純「ごめんね お昼 食欲なくてさ なんか」
愛「いえ 大丈夫です」
純「あ ハンバーグおいしそう! いただきます!」
愛「純さん」
純「ん?」
愛「今日 仕事で何かあったんですか?」
純「ううん 別に…」
愛「いただきます そうだ 純さん」
純「ん?」
愛「今日はどんな お客さんが来たんですか?」
純「別に普通だよ なんで?」
愛「いや… 特に大した意味は…」
純「あのさ 悪いんだけど 今日ちょっと 疲れてるから 仕事の話し しないで」
ああ… なんで こんなイヤな言い方してんだろ… 私…
純「ねえ なんで 私を見ないの?」
愛「…」
純「また ブレてんの? 私?」
愛「そんなこと ないですよ」
純「ごまかさないでよ そうなんでしょ?」
愛「ブレてるっていうか 薄く見えます」
なんなのよ それ 人のことバカにして
愛「いや そんなつもりは 全然…」
純「もう うるさい! ちょっと お願いだから 今日 心の声読まないで」
愛「純さん 純さん 純さん」
トイレに立てこもる純
愛「純さん出てきてください ご飯の途中だし」
純「要らない 食べたくない それに 顔見られたくないの 今」
愛「それに 実は さっきから 我慢してるんです」
純「ごめん… 習慣で入っちゃった」
おじぃ 最悪だよ 愛くんとも 変になりそうで…