連続テレビ小説「カーネーション」第117回「鮮やかな態度」【第21週】

直子の店

(くしゃみ)

小原家

オハラ洋装店

(笑い声)

2階 寝室

<ほんでも 初めての自分への注文が 聡子は うれしかったようで。 その日から一生懸命 デザインを考え出しました>

オハラ洋装店

糸子「優子です。」

優子「初めまして。」

三浦「はあ。」

優子「母が いつもお世話になってます!」

三浦「いえ いえ いえ! 忙しいとこ 邪魔してすまんな。 この ご婦人方がな 小原優子さんの うわさを聞いてや どうしても 連れて行けちゅうさかいな。」

糸子「そうですか そら おおきに!」

客1「せやかて このごろ 小原優子さんの 評判が すごいよって。」

優子「ほんまですか?」

客2「ええ ちょっとええ服 着てる人に聞いたら みんな 小原優子さんのデザインやて 言わはるねん。 何や 東京でも 店やってるくらいの 人やて聞いて そらもう いっぺん こさえてもらいたいなあ ちゅうて。 なあ!」

優子「そらまあ ありがとうございます。 ぜひ 作らせて下さい!」

2人「いや~! うれしい!」

優子「どうぞ どうぞ!」

居間

三浦「ああ すまんのう!」

糸子「どうぞ!」

三浦「ヘヘヘ! いや~ さすがに 東京で 鍛えとるだけの事はある。 上等な跡取りが育った。 ハハハ!」

オハラ洋装店

優子「恵さん。」

松田「はい。」

優子「これも 入れたいねんけど。」

松田「今月は ちょっとなあ。」

優子「そしたら この仕入れと一緒に してもろたら ええんちゃう?」

松田「ああ せやねえ。」

居間

糸子「おかげさんで 経理の計算も うちより あれのんが よっぽど立つんですわ。」

三浦「そらもう 安心や いつでも隠居でけるで! ええこっちゃ。 ううん…。」

<気ぃ付いたら51。 お父ちゃんが うちに店を譲った年を 越えてしまいました>

<なあ お父ちゃん。 うちの娘は うちと違て 優しいよって>

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