あらすじ
短大を卒業して洋裁の学校に通い始めた聡子(安田美沙子)。勉強が苦手な聡子は3日で辞めたいと言いだし糸子(尾野真千子)をあきれさせる。しかしテニスの恩師から、聡子には根性があると聞く。糸子は自分のデザイン画をどっさり渡して、写し描いて練習するように言う。優子(新山千春)は東京で直子(川崎亜沙美)を手伝っているが、競い合いは相変わらずだ。ある日聡子のために優子と直子それぞれのデザイン画が送られてくる。
116回ネタバレ
小原家
<いつも 隅っこで 笑てるだけの子や思てた聡子が…>
2階 寝室
聡子「今日かぎりで… テニス やめるわ。」
糸子「何でや?」
聡子「もう さみしい。 さみしいさかい。」
<初めて見せた そんな顔が うちには 案外 こたえたんです>
オハラ洋装店
聡子「お母ちゃん。」
糸子「ん?」
聡子「うち 短大 卒業したら 洋裁学校 行かしてもらわれへんやろか?」
糸子「うん。 やりたいように やり。」
玄関前
聡子「行ってきます。」
千代「行ってちょいで。」
糸子「頑張っちょいでや。」
<これまで なあんも 目ぇかけてやられへんかった分 これからは 何なと与えちゃろう>
糸子「行っちょいで!」
聡子「行ってきます!」
<珍しく そんな甘い気ぃに なってました。 ところが…>
居間
糸子「はあ? あんた 今 何ちゅうた?」
聡子「せやからなあ… やめたい。」
糸子「何を?」
聡子「学校。」
糸子「学校 やめたい?! はあ~!? あんた まだ3日目やろ?!」
聡子「ふん…。」
糸子「『ふん…』ちゃうわ! あんた 自分が言うてる意味 分かってんか? ああ?!」
千代「とりあえず 話… 話 聞いたりな。」
糸子「おい! おお?!」
千代「ちょっと 話 聞こうか。 なあ。」
糸子「3日で… ああっ…。」
糸子「机?」
聡子「うちな… 机に じ~っと座って 勉強ちゅうんがな ほんまに ようせんねん。」
糸子「あんたな…。 あんたが『洋裁の学校 行かしてくれ』ちゅうたんやろ?」
聡子「はい… そうです。」
糸子「ほな 我慢せんかいな! 何でも 最初の基礎ちゅうたらな 机に じ~っと座って 勉強するもんや! 分かったか? 分かったんか?!」
聡子「ふ~ん?」
<『糠に釘』 せやけど こっちは もう 学費も納めてしもてんや>
玄関
聡子「行ってきます~!」
<当然 翌朝も行かせちゃりました>