連続テレビ小説「カーネーション」第124回「悔いなき青春」【第22週】

居間

聡子「ああ あかん。 まだ みんな そろてないのに~。」

糸子「待っちゃあたら 切りない。 なあ。」

聡子「ええ?」

糸子「そろそろ あんたに 看板 譲ろか?」

聡子「看板?」

糸子「うん。 あんた 店主になるか?」

聡子「はあ~。 お母ちゃんは?」

糸子「うちも まあ 別に やめる訳 ちゃうけどな。 一応 そうゆう事にしようかちゅう 形の話や。」

聡子「ふ~ん…。」

糸子「そら お客さんらにも ちょっとずつ言うていかな あかん事やし 何かが 急に変わる訳 ちゃうよって 年明けから そうゆう事で やっていこか?」

聡子「はっ 倒れてしもた。 ふん…。」

糸子「あんたが ええんやったら そんで 進めんで?」

聡子「はあ…。」

<聡子の返事に 締まりがないんは いつもの事やよって うちは 何も気にせんと 話を進める事にしました>

泉州繊維商業組合

三浦「いよいよ オハラ洋装店も 代替わりか。」

糸子「まあ どないか 3番目が 形になりそうで。」

三浦「よかったな 3人 産んどいて。」

糸子「ほんまですわ。 年明けたら 早速 挨拶に来させますよって どうぞ よろしゅうお願いします。」

三浦「楽しみにしてるわ。」

糸子「おおきに。 ほな 組合長も よいお年を!」

三浦「あんたも よいお年を!」

小原家

居間

『いよいよ 決戦の時が参りました。 先行は 私ども白組でございます』。

直子「はっ?! えっ ほな 来年から 聡子が ここの店主ちゅう事?」

糸子「うん。 まあ そうゆう事やよって 一応 あんたらにも 言うとくわ。」

優子「そら おめでとう 聡子!」

聡子「ふん。」

直子「ほな もう あんまし うちの店も 手伝うてくれんよう なるんか?」

糸子「ほんな事もないで。 別に 代替わりちゅうても そない急に いろいろ 変えへんよって。」

直子「ふ~ん。 ほな ええけど。」

千代「あんたら そろそろ おそば 食べるか?」

糸子「お母ちゃん…。」

優子「おそばは さっき食べたで。」

千代「はれ そうやったかいなあ。」

直子「食べた。 もう おなか いっぱいや。」

千代「ふん ふん。 ほな ええけど。 よいしょ。 ほうか… ハハハハ。」

聡子「けどなあ… うちなあ…。」

直子「何や?」

聡子「へ?」

直子「『けど うち』何や?」

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