あらすじ
里香(小島藤子)が地元のヤンキーとのけんかでけがをして帰ってきた。何も言わないのを、ふびんに思う糸子(夏木マリ)。譲(川岡大次郎)と栄之助(茂山逸平)は、買いすぎた生地を3色に染め分けて持ちこむが、糸子は突き返す。糸子は、閉じこもっている里香にさりげなく言葉をかけ、里香は初めて涙を見せる。ある日、譲の父(佐川満男)が糸子を訪ねてきた。妻に先立たれた男性のために糸子が開く食事会に、参加するためだ。
131回ネタバレ
直子のオフィス
直子「はあ? けんか?!」
糸子『優子に言いなや。』
直子「アホやなあ 里香。 あんな お嬢さん育ちが ちょっとグレたぐらいで けんかなんか 強なる訳ないんや。 ちゃんと 分からせといちゃらな 危ないで。」
小原家
リビング
糸子「何や あの子 昨日から 御飯も食べんと じ~っと 部屋 籠もってなあ…。」
直子『うん。』
糸子「泣きも わめきも せんよって 余計 かわいそうでなあ…。」
直子『かわいそう? は! お母ちゃんも 年取ったもんやな。』
糸子「はあ?!」
直子『ヤンキーが けんかして 負けて 帰ってきたて ほんなもん アホが どアホなまね したちゅうだけの こっちゃんか。 何が かわいそうや。 甘ったれた事 言うちゃった あかんで?!』
(鈴の音)
<あんな怖いおばちゃん 一体 誰が産んだんでしょう…>
糸子「里香のけがが 大した事ありませんように。 どうか 早めに治しちゃって下さい。」
浩二「先生。」
糸子「え~! え~! 何や~?!」
浩二「お客さんです。」
糸子「びっくりするやないか!」
浩二「何べんも呼んだんですけど…。」
糸子「あんた 声 ちっちゃいんや! 何で そない体 でかいのに 声 ちっこいねん?!」
オハラ洋装店
栄之助「先生 こないだは ほんまに失礼致しました。」
譲「いや ねえ 先生 僕も 親から 金糸の生地の話 あれを 何べんも聞かされてたさかい つい こいつに『いっぺん 先生に相談してみ』ちゅうてしもたんですわ。」
(せきばらい)
糸子「あんなあ 譲。」
譲「はい?」
糸子「あんたの ひいじいさんと この子の話 一緒にしたったら ひいじいさん 泣くで。」
譲「はあ。」