連続テレビ小説「カーネーション」第134回「宣言」【第24週】

譲「うんま~。」

高山「うまいな~ これ。」

栄之助「おいしいわ。 ほんま 名店ですね。 近所に あるんですか?」

糸子「しゃべらんと はよ食べて はよ帰り。」

譲「ごちそうさまでした。」

高山「うまかったです。」

栄之助「ほんま ありがとうございました。」

糸子「帰り! はよ! はよ帰らな…。」

譲「はいはいはい…。」

糸子「うちは やらへんよってな。 あんたら ほんまにもう 来た あかんで?!」

栄之助「失礼しました。」

栄之助「けど 先生。 万が一 気が変わらはったら…。」

糸子「変わらん!『絶対 変わらへん』ちゅうてるやろ!」

栄之助「はいはい…。」

糸子「えい!」

糸子「あ~ ほんまにもう! このごろの若い男は ヌルヌル ヌルヌルしよってからに もう どないも とどめっちゅうもんが 刺されへんで かなわん もう!」

孝枝「ただいま。 ウフフフフ…。 はい 先生。」

糸子「何や?」

孝枝「そこで 坊ちゃんらから 預かりましたわ。 アハハハハハ…。」

糸子「き~っ!」

孝枝「アハハハハハ…。」

(ミシンの音)

<ほんでも うちのデザインが 外で そんなけ通用したちゅう事 若い子らが あない熱心に 商売に誘ってくれた事 じんわりと うれして 気持ちにも 張りが出るっちゅうもんです>

孝枝「先生 お客さんです。 お願いします。」

糸子「いらっしゃい。」

「こんにちは。」

糸子「こんにちは。」

リビング

直子『えっ? 18万のスーツが 95着?!』

糸子「そうらしいわ。」

直子『はあ~ すごいな そら 確かに。』

糸子「せやろ。」

直子『へえ~ やっぱし シルバー世代て 穴場なんやな。  うちも やろうかな シルバー向け。』

糸子「アホか。 あんたがにわか仕込みで やったかて うちみたいに いかへんで。」

直子『そらそやな。 うち 50代以上の体形なんか 何も分からんわ。』

糸子「せやろ・ 悪いけど うちは 知り尽くしてんや。 年寄りの服の着せ方 見せ方 売り方。」

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